この話題、一過性で終わらせたくない、と思うのである。
昨日、フェイスブック上で、友人の「Takako Oyama」さん(てぃーだブログでは、「中の町の中」の町子さんとして知られている→
http://nakanomachinonaka.ti-da.net/ )から、彼女のこよなく愛する忌野清志郎についてのやりとりをさせてもらった。
フェイスブック上での彼女とのやりとりは、こんな感じ(町子さん、無断転載ご寛容くだされ)。
Natsuhiko Watase 追伸、町子さんの大好きな忌野清志郎の魂を引き継いでくれていると言っても過言ではない気がしないでもない(?)です。
Takako Oyama いえ。過言ではありません^^ 「ラブミーテンダー」と対比させている歌詞がたくさんあるんです。「ずっとウソだったんだぜ」、あれは清志郎の歌へのオマージュだと思いました。ただ、清志郎の歌詞は原発政策への怒りだったけど、斉藤和義はその政策を押し通した結果への怒りと「あきらめ」を歌っていると感じました。清志郎は「ウソをついている」と訴え、斉藤は「やっぱりウソだったんだ」と断罪しているんですね。
Takako Oyama 言いたいことがうまく書けないなぁ^^;;; (笑)
Natsuhiko Watase 町子さん、かなり、伝わっててきてます(笑)。勉強になりました。
(引用終了・原文のまま)
そうして大いに気になっていたところへ、本日先ほど友人のスポーツフォトグラファー黒田史夫氏
http://ameblo.jp/kingkoza/が、このところ、むかしの清志郎の反原発ソング「ラヴ・ミー・テンダー」(ザ・タイマーズ名での演奏。原曲はもちろんエルビス・プレスリーのあの歌)の映像がyoutubeなどにアップされて反響を呼んでいるようだ、と携帯メールで連絡をくれた。
探してみたら、yotubeですぐに見つかった。ブログでの動画のアップの仕方をつい先日覚えたばかりのわたし(新しいオモチャを与えられた子供だね)としては、当然ここに紹介させていただくのである(笑)。(携帯ユーザーからも見られるようにする技は、まだ覚えていないので、あしからず。皆さんもご自身で、ネット上の関連動画をいろいろと探されることをお勧めします)
いい。いいのである。
清志郎は、20数年も前の1988年の時点でこのような「反原発ソング」を立派に創り出し、そして発売禁止に追い込まれていた。けれども、ライヴで歌い続けて、やがて彼があの世へ旅立ったあとも、歌は生き残っている。
ああ、記憶が蘇ってきた。わたしが、某月刊誌記者として「脱原発」の記事をつくるために、福島県の双葉町や浪江町を歩き回り、あるいは泊原発反対運動の集会を取材するため札幌へ飛んだり、あるいは故・高木仁三郎さんを取材するため原子力資料情報室を訪ねたりしたのも、あの頃である。リアルタイムで、そのころ「ラヴ・ミー・テンダー」を聴きかじった記憶がある。東芝が圧力をかけて、その曲の発売を中止させたらしいという話も覚えている。だが、やはり、わたしには、危機感が足りなかった、と認めねばならない。
ちなみに彼の所属していたレコード会社・東芝EMIの親会社は、もちろん、(日立製作所と並んで)原発の原子炉供給会社としても名をはせているメーカー、東芝である。
※このあたりの事情は、ウィキペディアで「Covers」というアルバムについての記事を参照すると、だいたい事情は呑み込める。ただし、ウィキペディアの記事の信頼性については、経験上、かならずしも全面的に肯定できるわけではないことも申し添えておく。あくまでも参考資料である。
↓↓↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/COVERS_(RC%E3%82%B5%E3%82%AF%E3%82%BB%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3)
斉藤和義の所属するビクターエンターテイメントの親会社ビクターも、相当に電力会社とは深い関係にあるわけなので、やはり圧力は当然あったと推測できる。
いずれにしても、あの忌野清志郎に対するオマージュ説(by町子さん)は正しいのだろうと思う。
たとえば「ラヴ・ミー・テンダー」のなかの忌野清志郎の歌詞「牛乳を飲みてぇ」→「ずっとウソだった」のなかの斉藤和義の歌詞「ほうれん草食いてぇなあ」。この見事な「返歌」の成功には、わたしもすぐに気づいた。
斉藤和義をさらに応援したくなった。
きょうわたしは、「What a wonderful world in okinawa」という「大震災被災地支援チャリティー」のビッグイベントへ参加すること(観客の一人になるという意味です)を断念した。今からまた、しばらく仕事だ。
じつは本日の昼から夕方18時まで、宜野湾海浜公園を中心に「オール沖縄」プラスアルファの豪華な顔ぶれのミュージシャンがずらりと揃って、同時多発的にライブを行うことになっていて、当然非常に気になっていたのである。
天気もよいし、きっと大盛況であろうと思う。
みんな、うちなーのチムグクル(沖縄の肝心)を、しっかり示してくれるはず。
そして今、こんなふうに夢想するのである。
原発問題に触れて歌った忌野清志郎や斉藤和義のように、沖縄の米軍基地問題に関して(少なくとも普天間問題に関して)、沖縄の、あるいは沖縄に縁(ゆかり)のある一流ミュージシャンが、ビシッと堂々と、広く世間に浸透するような歌声で、「反基地ソング」、「脱基地ソング」を歌ってくれないだろうか。圧力に屈することなく。
本日も、当ブログへのご訪問、いっぺーにふぇーでーびたん(とってもありがとさんでございました)。
では、また。