09夏・高校野球沖縄大会・1

watanatsu

2009年06月21日 14:56

 速報・ニュースではなく、「詳報」です。
 いえ、新聞記者さんにケンカを売るつもりはありません。
 親しくさせてもらっている新聞記者はたくさんいますし、彼らがさまざまな制約(例えば締切時間や紙面構成の都合上の文章量の限度も含めて)のなかで、一所懸命仕事をしている事実もよく知っています。
 何を言いたいか、ですか? 新聞ではなかなか読めない話を、このブログでは読めますよ、という、ただそれだけのことなのです(笑)。
 ニュースだけなら、ネットでも様々なかたち(例えば新聞社のWEBサイト)で逐一確認できる時代です。このコーナーにおいては、プロのライターが、自らの足で歩き、この眼で見て、耳で確かめて、実感こめてお届けする情報ばかりです。ただ、見に行く試合はかなり偏っているかもしれませんし、独断と偏見に満ちた(?)感想も書いていきます(関係者の皆さんには今から謝っておきます。ぜひ笑ってお許しを!)。
 もちろん今後、Team47 press(琉球新報社発行のタブロイド新聞)の担当記事のなかでも、毎号、高校野球は取り上げていく予定ですが、そちらとの比較で言えば、やはり当ブログは圧倒的に「速報」である、という位置づけもできます。いずれにしても、夏の県大会の期間中、折にふれてレポートしますので、どうぞお楽しみに! 

                     *              

 きのうは、朝から夜中まで外に出っぱなしの忙しい一日であり、とても楽しい一日でもあった。
 午前2時ごろの就寝のとき、朝7時に目覚ましアラーム(最近もっぱら携帯のその機能で済ませている)をセットしたのだが、1時間も早く、6時には目が覚めてしまった。 (だからよー、完全に「遠足が待ちきれない子供」状態であったわけさぁねー)


 そうなのだ。まずは夏の甲子園をめざす高校野球沖縄大会の開会式へ向かったのである。
 北谷公園野球場に到着すると、球場の外にすでに63校の参加チームの選手たちがずらり勢ぞろいして待機中。圧巻だった。
 午前9時、予定通りに入場行進が始まる。開会宣言、関係者の挨拶・祝辞、前年優勝校・浦添商業の優勝旗返還など、滞りなく進められ、締めくくりは選手宣誓。
 今年は、県立向陽高校主将の我喜屋佳祐君。近ごろは、型枠にはめられたような窮屈な言葉を使わず、自分の気持ちを素直に伝えようとする選手が増えて、わたしはこの傾向は好ましいと感じている。たとえば我喜屋君は、こう言うのだった。

「この故郷の空の下で、最高の仲間たちと大好きな野球ができることを、本当に幸せに感じます。思えば、私たちの傍(そば)には、どんなときも野球がありました。思いやりをもって支えてくれた家族や指導者、そしてたくさんの人たちがいました。そのようなすべての大切な出会いに対しては、ひたすら感謝、感謝、感謝、の一言に尽きます(後略)」

 感謝という言葉を臆面もなく3回も(しかも十分「間」を取りながら)連呼したりして、この男、なかなかやるねぇ(笑)、である。いずれにしても、微笑ましくさわやかな、印象に残る選手宣誓ではあった。

 つづく開幕試合は、八重山vs名護。
 先日、興味深いカードだと書いたけれども、終わってみれば、13対3。6回コールドでの八重山の圧勝だった。申し訳ないけれども、わたしは5回終了時点で、試合の流れと両チームの力の差を見極めさせてもらった気になったので(その時点で12対3)、北谷をあとにして宜野湾へと移動した。

 宜野湾市立野球場に到着すると、浦添工業vs八重山農林の試合中だった(中盤5回、3対0で浦工リード)。
 プロのスカウトも注目しているといわれる浦添工の好投手・運天ジョン・クレイトン君の出来を、一目見ておきたいという気持ちもあった。
 こちらの結果は、運天が7回を投げて、被安打2、無四球、無失点。
 大川基樹監督によれば、「(運天は)立ち上がり、いつもより緊張していて、決して調子はよくなかったのに、それなりに修正しながらまとめたのはさすが。彼の自信になると思う」ということだった。
 チームも7対3で無難に初戦を突破した。だが一方の八重山農林も、強豪相手によく健闘していた。

 さて次は、個人的な思い入れにおいて、この日一番の注目カード。
 八重山商工vs普天間。

 ここまで書いて、外出の時間が来た。本日6月21日、16時から、沖縄市のテルヤ・ダイヤモンドホールにおいて、プロボクシングの試合(琉球ジム主催)の取材、なのである(わたしは、専門誌『ボクシングマガジン』の沖縄地区担当記者も務めております)。

 つづきは、改めて。では、取材に行ってきましょうねー。

関連記事