昨夜は、飛び切り楽しい時間を過ごさせてもらった。
このところちょいと煮詰まってしまっていた頭が、ゆるゆるほぐれて元気になった。
もちろんわれらが講師・ジュン安永さん(琉球キングス取締役)のおかげである。
いやそれにしても、おいら、バスケット界についてまるで不勉強だったのねー、と改めて気づかせてもらった。がっはっは。聞く話、すべて新鮮なんだから、楽しくないわけありませんです、はい。
20名の受講生のなかには、当然バスケ界の事情にかなり詳しい人もいるわけだが、それでもやっぱり、講師がジュンさんである(例えばNBAについてこれほど詳しい日本人は、他にいないと思われます!)ということは、通りいっぺんの当たり前の話では終わらないわけで、みんな楽しかったはずー、と思うわけなのだ。
例によって、ジュンさんならではの業界裏話は、ここに書くわけにはいかないけれど、それ以外で印象に残った部分は、少しご紹介しましょう。
昨夜のジュンさんは、NBAや傘下のマイナーリーグ、まったくの独立リーグ、あるいは大学リーグなど、アメリカのバスケ界の仕組みの基本解説の上、日本人が好んで使いがちな「NBA挑戦」という言葉が、いかに的はずれなものであるか、という話もしてくれた。
軽い気持ちで挑戦したって、かるーく厚い壁に跳ね返されてしまう。
NBAとは、挑戦する場所などではなくて、呼ばれた人・招かれた人が活躍すべき場所なのだというジュンさんの考えも、大いに頷けた。
NBA体験と鋭い観察眼に裏打ちされたジュンさんの解説には、大いなる説得力があるのだ。
面白かったのは、次の言葉。
「もしNBAに行きたい、というお子さんがいたら、まず英語の勉強をさせてあげてください」
非常に、ごもっともな話である。
言葉ができなければ、ヘッドコーチとのコミュニケーション、ゲーム中の仲間との意思疎通もままならない。そんな選手は、いくら技術があったって、使ってもらえない。
そう言えば、と、また宮里藍ちゃんを思い出した。彼女は大学へ行っていないが、周知の通り、とても賢い。語学力もある。それが、アメリカで生き残るための大きな力になっていくだろう、と誰だって想像できることだ。石川遼君だって、英語をしっかり勉強中だ。
ああ、おいらも、もうちょっと若いうちに、ちゃんと英語を覚えておきたかったなー。
さて、話題は変わる。
きっちり、前置きをした上で、話を進めたい。
どんな前置きかというと、ここから先は、ジュンさんの話ではなくて、わたくしめの勝手な推測でものを言います、という前置きである。
この話題にはデリケートな要素も付きまとうので、あらかじめ、誤解を招かぬようにしておきたいわけである。
その話題とは?
澤岻直人選手の進路選択について。
わたしは今、勝手にこう推測している。
彼は、日本人選手のなかで飛び切りのスキルと感性をもった優秀な選手。向上心も、賢さも併せ持っている、プロ意識の強い男。そんな彼が自分の将来について、いろいろ考えないわけがない。
本場アメリカで、もう少しいろんな経験をしてみたい、という気持ちもあるに違いない。
しかし本人がいろいろ考えた末、澤岻直人は、新規参入の京都ハンナリーズと契約すると思うのである。
そうして彼は、来るシーズン、琉球ゴールデンキングスと正々堂々対峙してくれる。そう信じたい(しかし万一、違う道を選択したとしても、わたしはその選択と彼の旅立ちを、やっぱり祝福するつもりです)。
ちなみに先日発表されたシーズン・スケジュールを見ると、琉球キングスは、京都と6試合戦うことになっています。
4試合は、アウェーの京都での開催ですが、10月31日、11月1日の両日は、那覇市民体育館で、キングスvsハンナリーズ戦。想像しただけでも、チムドンドン。たまりません。
ジュンさんの講義のおかけで、わたしの気分、だいぶ高揚している気もしますが、昨夜は、「おまけ」の贅沢な時間まで過ごさせてもらったのでした。
講義か終わってからなおも、桜坂劇場1階のオープンカフェで、わたしも含めて受講生のうちの7~8名がジュン安永さんを囲んで、さらに1時間ほども、ザックバランにお話を聞くことができたのです。そのお話がまた、面白いのなんの。ジュンさんの誠実な人柄と志の高さと才能の豊かさが、ますますびんびん伝わってまいりました(もう完全に授業料の元は取れた気分です。あと7回、まるもうけです。。。笑)。
ジュンさん、本当にありがとうございました。
それから、この場を借りてお詫びします。
あの場でお話聞くまで、ジュンさんが普段お酒を飲まない人だと知りませんでした。
そうとは知らず、東京のシャンパンファイトの夜、わたしもジュンさんに対して、頭からたっぷりビールをかけさせていただきました。冷えたビールが人間の皮膚に対して、そんなにも「痛い」ものだとは知りませんでした(笑)。ごめんなさい。
でも、またいずれ、ビールかシャンパン、しっかりかけてあげることになるだろうと、今から想像しているわたくしめを、お許し下さい。
では、本日も良き一日になりますように。