9月1日(木)。琉球ゴールデンキングスのチーム始動記者会見&公開練習。
はい、行ってきました。待ってくださっていた方、少々ご報告が遅れましたが、お許しを。
すでに地元紙や地元テレビ局のスポーツニュースなどで、その様子をご覧になった方も多くおられると思うので、ここではわたしなりの会見詳報とトホホ写真館をお届けしたいと思います。
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まず木村達郎代表&GMからの挨拶。
「2年前から昨シーズンへの変化は、立体的なバスケから平面的なバスケットへという狙いをもって戦いました。シーズンの出だしはなかなかわかりにくかったとは思いますが、それがシーズン後半になってわかっていただけたか、と思います。カルロス・ディクソンとデイビッド・パルマーの二人が外から得点(3ポイント)できるということで、そこに頼った部分もありました。今シーズンはカルロスが抜けて、それからパルマーも肩の手術のリハビリからチームに合流できるのは、12月ごろになりそうなので、その役割を日本人選手の金城や小菅にやってもらいたいと思っています。いうまでもなく、目標は優勝です。これはキングスに宿命づけられたものだと思っています」
「昨シーズンは、優勝はできませんでしたが、やっていたことは正しいと思っています。継続性プラスαが大切です。メンバーも大きく変わることがないので、なれ合いになったり、ゆるい部分が出てくるのが懸念材料。より厳しく高い次元を目指して、今のメンバーでやっていきたいと思います。アジアのクラブ選手権などに出ても通用するような、中期的には、世界に通用するようなチームづくりをしていきたいと思います」
つづいて桶谷大ヘッドコーチ。
「(今シーズンは)凄いプレッシャーを感じています。キングスはあまりメンバーが変わっていませんが、他チームではものすごい補強をしているチームもあります。普通のことをやっていたのでは勝てない。今シーズンは、毎日がプレイオフ・ファイナルのつもりでやっていきたいと思っています」
「(新加入のラーカイ選手に関する質問に答えて)アンソニー・マクヘンリーにディフェンスしてて一番嫌だった選手は誰かと訊いたとき、ラーカイという答えが返ってきました。そういう選手を獲得してくれた球団には感謝したいと思います。自分の手腕が問われるので、しっかり頑張っていきたいと思います」
「カルロスが抜けたことで、日本人の頑張り、1対1の強さ、泥臭い頑張りが、重要になってくると思います」
「浜松さんとの決勝での差は、日頃からの厳しさの差だったと思っています。決めてほしいところで3ポイントが決まらない。大事なところでラインクロス(コートの外枠ラインを踏んで、相手ボールにしてしまう)をする。なぜ、こういうことが起きるのか。選手に厳しく言えるように、自分自身、日頃からしっかりした生活を送らないといけないな、と思います」
記者会見には、与那嶺翼、アンソニー・マクヘンリー、そして新加入のジャーフロー・ラーカイ、3選手が出席した。
与那嶺翼は、厳しい表情を崩さず、気を引き締めつつ語った。
「去年ファイナルで負けたことを忘れないこと、体のケア、心のケアを普段からしっかりして、日頃から(精神、身体の状態を)高めていくことが大切だと思います。試合では、たとえばルーズボールをしっかり取らないといけません。日本人選手がしっかり頑張って、世界に通用するようにしていきたいですね」
アンソニー・マクヘンリーは、いつものように誠実な語り口、優等生!!
日頃勝手に「マック先生」と呼んでいるわたしだが、この日は久しぶりに会えて見とれたせいか(笑)、メモを取りそびれていた。辛うじて、こうある。
「ラーカイ選手が加わったことを嬉しく思っています。練習からハードに切磋琢磨して、良いシーズンにしたいと思います」
ジャーフロー・ラーカイも、人柄の良さが伝わってくる話しぶり。
「キングスに加入できたことに感謝します。キングスというチームは、観てて楽しいチームで、ファンの人たちも素晴らしい。そういう人たち前でプレーできることを楽しみにしています。コーチのパッションにも、心惹かれるところがあります。先ほども、ミーティングでGMやヘッドコーチから『去年のファイナルで負けた気持ちを忘れるな』という言葉がありました。自分は、(勝った浜松の選手として)どういう気持ちでそこの場所にいたか、よくわかっているので、勝つためにみんなに伝えられることを伝えていきたいと思います」
「(自分のプレーの特徴を訊かれて)インサイドの選手なので、自分が生きれば、逆にアウトサイドの選手も生かすことができると考えています。長所は、クイックネスと1オン1の強さだと思います。自分からゴールを狙える自信がありますが、ダブルチーム、トリプルチームのディフェンスが来たら、オープンな選手を見つけて生かせると思います」
ちょっと聞いただけでも、性格の良さ・聡明さが伝わってきた。
大いに期待できそうである。
大城英稔コーチからストレッチの指導を受けるラーカイ。
スポーツドリンクのスポンサーも付いたみたいだし、良かったでござる。
会見の最後に木村代表から補足説明があった。
もう一人の新加入外国人選手レジ―・オコーサ選手は、ビザの関係でチーム合流が今月半ばになりそうだということ。そして、パルマー選手は「すぐにも沖縄へ行きたい」という意思表明をしてくれているが、リハビリの専門家、セラピストたちと一緒にアメリカで調整したほうが良いという総合的判断を下したこと、など。
それから今日の公開練習には、菅原洋介選手が参加しているが、これは本当にたまたま沖縄に来ていて練習参加の希望を受け入れただけであって、「それ以上の意味はまったくないので、くれぐれも期待はしないでください(笑)」との念押しもあった。
本日3日は、イオン那覇店で、ファンの皆さんへのチーム始動発表会があるようですね。
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http://www.okinawa-basketball.jp/2011/08/93_1.html
いよいよ、です。
(次回更新=公開練習風景へつづく)