本日6月2日は、「勝手に告知協力」シリーズをやってしまうと、それだけで何本も記事ができてしまいそうな、イベント盛り沢山の日。
当然、からだがいくつあっても足りない日。
東京では「脱原発」の大規模デモがあるし、下北沢の北沢タウンホールでは沖縄県東村高江で何が起きているか広く深く知るためのイベント「ゆんたく高江」が行われているし、千葉のQVCマリンフィールドでのセ・パ交流戦「ロッテvs.ヤクルト」は、大嶺祐太(八重山商工→06年ドラフト1位)が先発するし、兵庫県の関西GCでは土曜日に首位に立った19歳の期待の星・比嘉真美子(本部高校卒)がプロゴルフツアー2勝目を狙う最終日を迎えるし(沖縄テレビで中継有)、沖縄市コザ運動公園・陸上競技場ではFC琉球のホームゲーム(対ホンダロックSC)が行われる(琉球放送で中継有)。
で、わたしはというと、沖縄コンベンションセンターで行われるチャリティー・プロボクシング大会の取材に向かうのである。
県出身及び県内ジム所属ボクサーたちが、それぞれのボクシング・キャリアにおいて、非常に重要な試合に臨む。
とくに中真光石(沖縄ワールドリングジム)と翁長吾央(大橋ジム)の同級生ボクサー(沖縄尚学→東洋大学)が、それぞれ世界ランカーに挑む試合は、要注目である。
個人的にも、プロデビュー戦からずっと見てきている二人である。長期ブランクや日本タイトルマッチでの敗戦という挫折を乗り越えて、プロ10年目の正念場を迎えた二人である。
その戦いぶりを、しっかりと瞼に焼き付けたい。
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さて、本題に入ろう。
琉球ゴールデンキングスの伊佐勉・新ヘッドコーチの就任会見が、5月30日に宜野湾市の球団フロント・オフィスで行われ、わたしも出席させてもらったのである。
複数の放送局、新聞社が待ち構える中、球団創設時からずっとアシスタントコーチを務め、選手・関係者やファンから「むーさん」の愛称で親しまれている伊佐勉氏が、木村達郎球団代表とともに登場した。
ふたりとも、緊張感に満ちた面持ちであった。
まず木村代表が、発表した。要点を記せばこうなる。
「来季ヘッドコーチを伊佐にお願いすることになりました」
「球団設立準備段階から、キングスの歩みをすべて知っているのが伊佐です」
「キングスがさらに地域社会に根付いていくことを期待します」
続いて伊佐・新ヘッドコーチの挨拶。
「わくわくしています。不安はないわけではないが、わくわくのほうが大きいです」
「初代・うちなーんちゅのヘッドコーチ、ということになりますので、わたしがやることで、さらに沖縄県全体から応援していただけるようなキングスにしていきたいと思います」
目指すバスケットのスタイルについては、こう述べた。
「僕はパスの好きなプレーヤーだったので、これからのキングスではいつもより1つ2つパスの多いチームにしたい。これまでのキングスでは、ポイントガードがドリブルでプッシュすることが多かったわけですが、パスを主体とするバスケをしたいと思います」
「沖縄の選手もいっぱいいるので、沖縄らしいバスケを追求したい。沖縄らしいバスケとは何かというのは、じつはわたし自身明確にはわかっておりません。それを探り続けたい。お客さんが楽しみ、興奮するようなバスケを目指していきたいと思います」
ドキドキとわくわく、どちらか、という質問から始まった一問一答形式での発言の要旨は次のとおりである。
「わくわくのほうが大きいです。いつかヘッドコーチをやりたい、という気持ちはありました。もちろん、キングスのヘッドコーチをやりたい、という夢がありましたので、わくわくしています」
「やっとお話をいただけたな、という気持ちもありました。ヘッドコーチをやってみたいと思いながら、日々勉強してきましたので、やっと(出番が)来たかな、と思いました」
「幼なじみの友人には、『大丈夫ね~?勝てるね~?』(ここはウチナーヤマトグチ・イントネーション♪)と言われましたが(苦笑)、『大丈夫、まかしてくれ』と答えました」
おそらく会見の冒頭あたりのデジカメのシャッターを切ったタイミングの発言で、それでノートにメモが残っていないのだと思うが、伊佐氏はこうも言っていたものだ。
「これまで3人のヘッドコーチのもとで学ばせてもらってきましたので、それを生かしていきたいと思います」
念願のヘッドコーチ就任を素直に喜びつつ、しかも謙虚さ誠実さを失わぬ「むーさん」の人柄がきちんと伝わってくる会見だった。
会見内容が佳境に差し掛かったところで、おっと、もう出かけなければいけない時間である。続きます。
(次回につづく)