県職員の皆さんは、全力で「埋め立て承認撤回」の手続きを急ごう!

watanatsu

2018年05月12日 02:15

【「埋立承認撤回」のための個別的事由が出そろった今こそ、県職員の皆さんの、全力、必死の仕事が求められている。手続きを急ごう!】


2014年、わたしたちが翁長雄志さんを知事にしたとき、「イデオロギーではなくアイデンティティ」「誇りある豊かさ」「米軍基地は沖縄経済発展の最大の阻害要因」という言葉が、ある一定の説得力をもって、様々な層の多くの有権者や、あるいは選挙権のない人びとの間にまで広く浸透していたと思う。そうして、普天間基地を閉鎖し、辺野古新基地建設を断固阻止する、という共通認識が堅固に形成された。
民意を裏切った仲井真弘多前知事や自民党国会議員を決して許さない、という人びとの思いも燃え盛った。

あのときに共有された認識が、今崩壊しているわけではない。
あまりに横暴・狡猾・強引な政権による理不尽な新基地建設ゴリ押しの蛮行によって、良識ある県民の側の、横暴な政権への対抗手法に乱れが生じている、そう言うべき状況ではないだろうか。

保守、革新、その中間、といった線引きの仕方はわたしにはよくわからないが、自分とは違う考え方や政治的な立場を尊重することなくして、翁長知事の誕生も、理不尽な辺野古新基地建設の蛮行に待ったをかけることもできなかった、ということだけは事実だと思っている。

昨今、国政与党の傀儡候補ばかりが勝つ首長選挙を見せつけられ、県民投票で「辺野古NO」の民意を今一度明確にしたいという人たちの思いは十分すぎるほどわかる。

辺野古に通いたくても、実際には困難だという人。そういう自分でも、そういう自分だからこそ、ゲート前に座り込んだり、海でカヌーを漕ぐのとは別の形で明確な意思表示をしたいと思う人。
あるいは、辺野古に通いつつも、毎日多量の砕石が工事ゲートから運び入れられ、埋め立て用護岸が見る見る延ばされる悲惨な現実を目の当たりにし続け疲れ果て、それでもあきらめない人。日々、辺野古に通いながら、それにとどまらず新基地を止めるためにやれることはなんでもやっておきたい、と思う人。

いろんな人が、今真剣に沖縄の現在と未来に思いを致し、迷い悩んでいる。

原点に返ろう。

小異も中異も残しつつ(捨てなくていい!)、辺野古新基地を阻止するため、大同につく。
それが、島ぐるみ会議やオール沖縄会議の原点であったはず。
人が集団をつくるとき、多少の打算や妥協があったって当然。さらには集団から離脱する人が出るのも珍しいことではない。
完璧主義の聖人君子の集まりじゃ気味が悪い。
辺野古・大浦湾の、多種多様な生き物が育つ豊かな海と同じように、わたしたちのつくりだす大きな集団も、多様性の宝庫でありたい。

まずは辺野古新基地建設を絶対に止めるという大目標に向かおう。
名護市議会選挙と県知事選挙は、最重要の選挙だ。
負けるわけにはいかない。

民主主義を否定し、地方自治を破壊し、多様な生物をはぐくむ宝の海を破壊し、人権蹂躙を繰り返し正当化する、こんな「国家の犯罪」=辺野古新基地建設を、沖縄への差別的な振る舞いを、断じて許さない。

その先にこそ、本当に「誇りある豊かさ」のヴィジョンが描ける。

翁長知事が病気療養をすべき今こそ、県職員の皆さんの責任は重大だ。
知事の最大の公約。一丁目一番地の政策は、「辺野古新基地建設阻止」だ。県職員の本気度が厳しく問われている。
「埋立承認撤回」のために、どれだけ本気で働いているのか、という話になる。
「撤回のタイミングは、知事の判断」なんて呑気なことをいつまでも言っていてはいけない。
一刻も早く知事が決断できる状況を整えることに、全力を。

県民投票運動の行方をのんびり眺めている場合でもない。
裁判は、県民投票を根拠にした撤回をしたって勝てるとは限らない。横暴な政権が、露骨に司法に介入してくることは目に見えている。
いま急ぐべきことは、個別的事由による撤回の手続きである。
その作業こそが、大同団結を蘇らせる。それ抜きに県民投票の成功などあり得ないだろう。

くどいようだが、県職員の皆さんが、必死に、全力で、急ぐべき時。

ともに頑張りましょう。
まじゅん ちばらなやーさい。

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