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2010年03月05日

下地さん、何をそんなに慌てているの? 普天間移設問題・34

きのうは3月4日で「さんしんの日」だった。三線の名手たる友人知人の顔を思い浮べながら、わたしはなぜか、愛車の侍号(昨年ホームセンターさくもとで手に入れた激安MTB)にまたがって、1時間半ほどペダルを漕いできた。

夕方、青空が広がって気持ちが良かったのである。豊崎タウンのサイクリングロードを走り、海風に吹かれてきた。久しぶりに間近に海を眺めてリフレッシュできたのである。

さて一昨日は、佐藤優氏のコラムの一部を引用紹介させてもらった。

その文章の特徴は、一切固有名詞を出さずに、しかしそれゆえ、より痛烈に、国民新党国会対策委員長・下地幹郎氏を批判したところにあった。沖縄選出の国会議員が普天間基地の「県内移設」を提案したことに対する相当に手厳しい表現方法であったと言える。

わたしには佐藤氏のように、下地議員の「陸上案」の提案によって、鳩山総理の決断が5月以降に先送りされるかもしれない、と予測するだけの情報も能力も持ち合わせてない。だが、なぜ下地氏が、県内移設を望んでいる中央の官僚や政治家が泣いて喜ぶような、拙速な行動に出るのか、、、厳しく批判しようとする以前に悲しくなるのは事実。その点は、佐藤氏にまったく同感なのだ。

ここで、普天間移設に関する「沖縄の民意」について、直近の事実だけでも整理しておこう。

まずは1月24日の名護市長選挙。保守地盤が堅固といわれ、基地受け入れ表明と同時に振興策という名のアメ玉を旧政権からばらまかれ、新基地建設の下請け孫請け受注を期待する業者も多いといわれ、その企業ぐるみの期日前投票動員が顕著だったといわれた名護市で、それでも「基地はいらない」という民意が勝利した。基地建設反対派の稲嶺進市長が誕生したわけである。票差以上の「大勝利」と感じたのは、わたしだけではあるまい。

これについては、かつてライシャワー駐日大使の特別補佐官を務め、最近『ライシャワーの昭和史』(講談社・09年11月刊)を著した、米日財団理事長ジョージ・パッカード氏も、「米政府は、名護市長選の結果を尊重しなくてはいけない。選挙で民主的に示された住民の意思だ」(朝日新聞2月17日付インタビュー記事)と語っているほどだ。日本は、アメリカ側の一部強硬派の恫喝に怯える必要など、まるでないのである。

続いて、名護市長選から1ヵ月後の2月24日、沖縄県議会における、米軍普天間飛行場の「県外・国外移設」を求める意見書決議。自民党から共産党まで、無所属も含めて、あらゆる会派の議員が、全会一致で決議したのだ。この重みは、凄いものがある。

さらに、琉球新報が県内41市町村長に対して行ったアンケート結果(2月27日付紙面で公表)。

なんと、沖縄県内の全首長が、普天間基地の「県外・国外」移設を望んでいるということが判明したのだ。

今、あげた三つは、非常に重い「沖縄の民意」である。それでも民意を無視して「県内移設」をごり押しするなんぞ、言語道断の話。

ああ、なのに、沖縄選出の国会議員が。。。


さっき、石川真生さんから電話があって、きょうは犬の散歩を頼みたいとのこと。今から行ってきます。

(この項、つづく)




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Posted by watanatsu at 07:59 │時事問題