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2010年08月18日

興南高校の準々決勝は、今大会の「山場」である。

周知の通り、昨日4対1で下した仙台育英高校だが、予想以上に強かった。
だが厳しい場面を切り抜けることができたのは、単に運がよかったから、ではない。これまでやるべきことをやってきた、小さな努力の積み重ねの成果が出ている、という話なのである。

さて、ナイター野球の翌日に昼間の試合を迎える、などという「連戦」は、興南ナインにとってもまったくの初体験だが、大会の終盤には厳しい連戦を覚悟しなければいけない、ということも選手たちはとっくに理解できている。島袋投手も、連投を覚悟して準備してきた。関係者によると、島袋君の回復力は以前よりも向上している、という。日ごろのストレッチの効果もあり、柔軟性も関節の稼動域の広さなども高水準を保った状態だという。わたしが見る限りにおいても、1、2年時の反省をもとに、相当にスタミナはアップしている。
(写真は、沖縄タイムスの公式サイトからの引用。1回戦での島袋洋奨投手。美しい写真だと思ったので、ご紹介。撮影は、同社写真部の田嶋正雄氏)
興南高校の準々決勝は、今大会の「山場」である。



だから、きょうの試合が、楽しみである。

じつは対戦相手の聖光学院は、ベスト8に残ったチームのなかで実力ナンバーワンではないか、という評判も高まっている隠れた「優勝候補」(わたしの身近にいる玄人衆の評価です)。

残念ながら、甲子園入りしてからのわたしは、聖光学院の試合を詳しくチェックできていない。報道を通じて研究した程度だ。

それでもきょうの試合が楽しみでしょうがない。どんな相手と戦うときも、興南ナインは自分の心で感じ、自分の頭で考え、ベストを尽くそうとする。昨夜から今朝にかけてのVTR研究やミーティングも踏まえたうえで、本日どんな試合をしてくれるのだろうか、とわくわくしてしまうのだ。

一方今朝は、興南高校野球部の取材対応責任者の方と、電話にて基本的な事柄の確認をした。

「試合当日」に限っては、散歩などの取材も「遠慮」するという主催者・記者クラブ側の取り決め事項があることを再認識。うーむ、どこまでが取材でどこまでが通行人と変わらぬ「見学」か、などと言い始めると切りがない。たとえば、わたし自身がホテル周辺の公園を散歩すること自体、誰にも止める権利はない(苦笑)。青臭い言い方をすれば、報道の自由、表現の自由、記者クラブ制度への疑問、、、、等、いくらでも正論を吐く用意はある。

しかしそれよりも、わたしが肝に銘じているのは、絶対にチームや関係者に迷惑をかけないこと。だから誤解を招かぬように行動する。そのことを最優先したい。

というわけで、このまま順調に日程が進むとすると、決勝までの間、興南ナインの散歩に付き合えるのは、明朝を残すのみということになりそうだ。だが、わたしとしては、あと3回、彼らが甲子園で戦う姿がしっかりイメージできている。

気の早い話かもしれないが、去年よりも今年、今年の春よりも夏、と、大きな成長をとげてきた彼らは、たんたんと「大仕事」をやってのけるやつらに違いないのである。

とくにエースの島袋君にとって、心身ともに限りなく厳しいきょうの試合を乗りきれば、準決勝の前に、一日休日がある。その意味でもきょうの試合は、本大会における正真正銘の「山場」なのだと言えるだろう。

「猛暑日」予想が、またニュースで流れている。
「熱い甲子園」になりそうだ。

本日もまた、良き一日になりますように。



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Posted by watanatsu at 10:34 │高校野球