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2010年10月21日

岩手スポーツマガジン『Standard』の成功、心臓移植、基地問題。

これまたご紹介が遅れましたが、「岩手をひとつにするのはスポーツだ」を合言葉に頑張っている、隔月刊の岩手スポーツマガジン『Standard』の最新号がしばらく前に手元に届いていたのでした。

岩手スポーツマガジン『Standard』の成功、心臓移植、基地問題。


この雑誌の林裕(はやし・ゆたか)編集長は、20数年来の友人です。いつもありがとう!!

今号も、見ごたえ読みごたえ充分です。
巻頭インタビューは、バスケットボールU18日本代表の晴山ケビン選手(盛岡市立高校3年)。つづいてウィンターカップ岩手大会の特集記事、JBLの得点王に輝いたこともあるリンク栃木ブレックスのガード&フォワード・川村卓也選手(盛岡南高校卒)のクローズアップ記事、と、バスケットに力を入れていいます。

かと思えば、陸上競技、水泳、ホッケー、ハンドボールなど「スーパー中学生アスリート」の特集があり、高校野球秋季大会に少年野球、ⅰ-League(岩手U-18フットボールリーグの略)特集などなど、本当に幅広く岩手県内のスポーツシーンを追い、じっくりとリポートしています。

お世辞抜きで、地域のスポーツを本気で支えようとする姿勢、素晴らしいと思います。

前にも言いましたが、『Standard』に学びつつ、わたしたちも沖縄ならではの「紙」のスポーツメディアの立ち上げを、そろそろ本気で考えたいものです。実際、そう思うのはわたしだけではないようで、現在、有能なウチナーンチュのメディア関係者に、非常に前向きなかたちで相談に乗ってもらっています。


スポーツ関係者の連想ゲームになりますが、そして昨日の続きの「ブログの効用」または「繋がり」を大切にしたい、という話の延長なのでもありますが、わたしの知り合いの、障害者スポーツの指導員に、下地隆之さんがいます。下地さんのブログ「TAKA日記」http://tyk6725.ti-da.net/は、ときどき拝見するのですが、10月14日付ブログ記事のタイトルは、まさに「人と人とのつながり」でした。

で、そのタイトル記事を読み、そこから「中込空くんを救う会」のホームページを訪問し、いろんなことを考えさせられました。臓器移植に対する考え方、脳死に対する考え方、あるいは「人の死」とはいったい何か、という哲学的命題に対する回答の仕方は、人それぞれ、であると思います。少なくとも、現在のわたしは無条件に臓器移植を礼賛する立場は取りません。

しかしそれでも、そのホームページは、非常に読み応えがあり、胸にせまるものが多々ありました。アメリカでの心臓移植しか道がないことを訴えているご家族の言葉を読んでしまうと、もういけません。
理屈の前に、己の取るべき姿勢はあるはずだろう、と感じます。

空くんの詩も、「いのちの輝き」を感じさせるクォリティの高さがありました。
これからも詩作を続けてほしいと思います。
お姉さんのゆうさんの絵とのコラボ展示会などを、全国各地で開くのもよろしいのではないか、と思いました。

ぜひ皆さんも、そのホームページを開いて、いろんなページをチェックしてみてください。
いろいろと感じ取れることがあるのではないかと思います。
中込空くんを救う会
↓↓↓
http://www3.ocn.ne.jp/~sora-net/index.htm

                  *

ところで、15年前のきょう、10月21日は、「米兵の暴行事件を糾弾し、地位協定見直しを要求する県民総決起大会」が宜野湾海浜公園で開かれました。8万5千人が集結して、超党派の県民の「反基地感情」がストレートに表出され、それに日米政府が危機感を募らせたところから、いわゆる「普天間問題」が始まりました。

あれから何が変わり、何が変わらなかったのでしょうか。
米軍普天間飛行場の危険性は除去されるどころか、今現在、嘉手納空軍基地の滑走路改修工事にともない、「世界一危険な基地・普天間」への戦闘機の離発着があからさまに増え、周辺住民は、極度の爆音被害に悩まされています。

この状況をつくり出しているのは、いったい誰なのでしょうか。
全国の皆さん、まさか、沖縄県民が普天間代替施設としての「辺野古新基地建設」を受け入れないからだ、などと、盗っ人猛々しく開き直るつもりではないでしょうね。

どうか、よーく考えてみてください。

沖縄では、約1ヵ月後に沖縄県知事選挙が迫ってきました。沖縄県民は、何度「基地建設反対」の総意を示せば、政府と国民を納得させることができるのでしょうか。

地域主権、政治主導を謳った民主党政権の、現状のお粗末さには目を覆いたくなり、そしてチルダイ(脱力)してしまいそうなります。しかし、わたしたちは、気を取り直してたたかわなくてはなりません。

沖縄の民意を踏みにじって、官僚の言いなりのまま「日米合意」のみを尊重しようとする人びとには、民主主義を語る資格は、まるでありません。

聞いてますか、この沖縄の声を。菅さん、そして内閣の皆さま方よ。

そして、全国の皆さん、久々に申しますが、東京の大手メディアはなかなか「沖縄の真実」を伝えてくれません。琉球新報、沖縄タイムス、両紙の公式サイトはぜひまめにチェックしてください。

「地元紙で識るオキナワ」ブログもお勧めです。
http://michisan.ti-da.net/

ゆたしくうにげーさびら。





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Posted by watanatsu at 17:29 │身辺雑記