2011年01月02日
さて、今年を、どんな年にしようか。
本年もよろしくお願いします。
大晦日は、石川真生さんのところに、フィフティーズの独身男女5人(真生さん、真生さんの高校時代からの友人の新垣惠子さん、やはり真生さんの古い友人で仕事仲間の編集者でもある中里智英子さん、そして石川家のお助けマンことゴルフ場運動場等の芝草管理会社経営・林進治さんとわたくしめ)が集まって「大人の年越し忘年会」。林さんの仕込んできてくれたスキヤキを堪能しながら、じつに楽しい宴となりました。約一名、「超ハイテンションおねえさま」が「出現」されまして(笑)、ますます楽しい宴となりました。
明けて元旦は、たっぷり睡眠をとってから、犬たちとの初ウォーキング。やはり大晦日に続いて寒風吹きすさび、ポンの歩き方も心なしかへっぴり腰で、ヨタヨタしておりました(あまりの寒さに携帯写真も撮る余裕なし)。今年は、ポンの具合の悪い後ろ脚(一昨年秋、真生さんにもらわれる以前に、事故かなにかで股関節が大きなダメージを受けていたはず)が、常にシャキンッと伸びる日を信じて、リハビリ的ウォーキングを繰り返したいと思います。

それから、奥武山へ初詣。那覇市内に住んでいるときは、もっぱら波之上宮へ詣でておりましたが、わが豊見城に近いのはこちら、沖宮。元日にしては、すいていて、すなわち人酔いもせず、さわやか快適。ちなみにわたし自身は、神道の信者でもなんでもないのですが、「神仏を尊びて神仏を頼まず」(by宮本武蔵)の心で、最寄の寺社のどこかに、年頭だけはお参りいたします。
子供のころは勘違いをしておりました。ついつい年初の「お願いごと」なんかをしてしまっていたわけです。しかし今は、こうしてここに生きて在ることへの感謝のみを、祠やご神体を媒介として、「天」に届けたいという心持ち、であります。

そのあとは、本屋へ直行。ジュンク堂書店那覇店が、元日も営業している事実を前もってチェックしていたもので。
以前も書いたかもしれませぬが、この本屋さんは、立ち読みどころか、ゆっくり椅子に座って読んでもいいよ、という態勢を常に整えてくれているので、大好きです。
で、たくさんの本をあれこれ「座り読み」したあとで、2011年、最初に購入したのがこの4冊。

◇鈴木宗男著『ムネオの伝言』(扶桑社)
◇毎日新聞政治部著『琉球の星条旗 「普天間」は終わらない』(講談社)
◇諸永裕司著『ふたつの嘘 [沖縄密約1972-2010]』(講談社)
◇宮城康博著『沖縄ラプソディ 〈地方自治の本旨〉を求めて』(御茶の水書房)
『沖縄ラプソディ』は、2008年秋に刊行されているのですが、つい買いそびれたまま時間がたちました。著者の宮城さんは、97年の「名護市民投票」に関する市民運動のリーダー的存在だった人で、その後、名護市議も3期8年務めています。ブロガーとなってからのわたしは、人様のブログをちょくちょく訪問するようになり、宮城さんの「なごなぐ雑記」http://miyagi.no-blog.jp/nago/を読んだ上で、ネット上でのやりとりを若干させていただきました。で、近々お会いしたい人の近著ぐらいは、やはりしっかり読んでおかねばいかん、という思いで購入した次第。
ほかの3冊は、昨年暮れに出た新刊本。
「普天間問題」ウォッチャーを自任するわたくしめとしては、やはり必読の書と感じました。
ほかにもほしい本はたくさんあったけれど、懐具合と相談して我慢。
夜は、桜坂劇場で映画を観ました。
じつは、忘年会の席で、3人のおねえさまたちが、昼間観た『瞳の奥の秘密』というアルゼンチン映画について、「すごく良かった」と言っておられましたし、もともとわたしも観たいと思っていた映画でもあります。さらにさらに、日ごろお世話になっているメタルアーティストの新垣惠子さんから、元旦の朝、「これ、きのうのお礼。いい映画だから、観てきてね」(日ごろのお礼に忘年会の会費をわたしが持ち、お礼返しをされたわけなのです)といって渡された桜坂劇場の無料鑑賞券もありまして、犬とのウォーキング後に、上映時間を確かめところ、『瞳の奥の秘密』は昼間のみの上映だったので断念。
しかしその代わり、もう一本の気になっていた映画、『闇の列車、光の旅』http://www.yami-hikari.com/ が、夜1回19時50分の上映中、と判明。迷わず観ることにした次第。
日系アメリカ人のキャリー・ジョージ・フクナガ監督が、32歳の若さでものにした衝撃作。
元日にこういうのを観るというのもなんだかなー、と感ずるような、あまりにも切なすぎるロードムービーでした。ああ、わたしのこの1年を、なにかしら暗示しているのかもしれんなぁ、、、、と切なくムヌカンゲー。
先ほど「こうしてここに生きて在ることへの感謝」と書きましたが、この映画は、決してそう思うことのできない、「ここではないどこか」への決死の旅をせざるを得ない人間たちの生をリアルに描ききった物語なのでした。
中米ホンジュラスからメキシコへ、メキシコからアメリカへ。移民(はっきり言って密入国者)となることを選ぼうとするホンジュラスの少女サライと、移動中の列車の上で運命的な出会いをするメキシコのギャング団に所属する少年カスペル、、、、。もう、これ以上は書きますまい。
『瞳の奥の秘密』同様、1月7日まで、桜坂劇場にて上映中です。
わたしは前者を観に、きょうもまた、桜坂へ出かけるつもり。
比嘉康雄展「母たちの神」もぜひもう一度見に行こうと思っているし、今晩は、琉球ゴールデンキングスの、本年最初のホームゲームの応援・取材だし、正月早々忙しく充実しておりますなぁ。
現政権への失望とは正反対に、感謝感謝感謝で2010年が暮れ、2011年も、ありがたき思いをかみしめつつ明けております。
甘い理想を夢見ることのできぬご時勢ですが、ちょっぴり歯を食いしばりつつ、あきらめず、楽しい年にしてまいりたいものです。
最後にちょこっと告知協力。
「琉球ゴールデンキングスvs京都ハンナリーズ」
於・那覇市民体育館。
1月2日、19時試合開始。
1月3日、13時試合開始。
新しい年、ぜひ連勝で、明るいスタートを切ってほしいものです。
では、那覇市民体育館でお会いしましょう。
大晦日は、石川真生さんのところに、フィフティーズの独身男女5人(真生さん、真生さんの高校時代からの友人の新垣惠子さん、やはり真生さんの古い友人で仕事仲間の編集者でもある中里智英子さん、そして石川家のお助けマンことゴルフ場運動場等の芝草管理会社経営・林進治さんとわたくしめ)が集まって「大人の年越し忘年会」。林さんの仕込んできてくれたスキヤキを堪能しながら、じつに楽しい宴となりました。約一名、「超ハイテンションおねえさま」が「出現」されまして(笑)、ますます楽しい宴となりました。
明けて元旦は、たっぷり睡眠をとってから、犬たちとの初ウォーキング。やはり大晦日に続いて寒風吹きすさび、ポンの歩き方も心なしかへっぴり腰で、ヨタヨタしておりました(あまりの寒さに携帯写真も撮る余裕なし)。今年は、ポンの具合の悪い後ろ脚(一昨年秋、真生さんにもらわれる以前に、事故かなにかで股関節が大きなダメージを受けていたはず)が、常にシャキンッと伸びる日を信じて、リハビリ的ウォーキングを繰り返したいと思います。

それから、奥武山へ初詣。那覇市内に住んでいるときは、もっぱら波之上宮へ詣でておりましたが、わが豊見城に近いのはこちら、沖宮。元日にしては、すいていて、すなわち人酔いもせず、さわやか快適。ちなみにわたし自身は、神道の信者でもなんでもないのですが、「神仏を尊びて神仏を頼まず」(by宮本武蔵)の心で、最寄の寺社のどこかに、年頭だけはお参りいたします。
子供のころは勘違いをしておりました。ついつい年初の「お願いごと」なんかをしてしまっていたわけです。しかし今は、こうしてここに生きて在ることへの感謝のみを、祠やご神体を媒介として、「天」に届けたいという心持ち、であります。

そのあとは、本屋へ直行。ジュンク堂書店那覇店が、元日も営業している事実を前もってチェックしていたもので。
以前も書いたかもしれませぬが、この本屋さんは、立ち読みどころか、ゆっくり椅子に座って読んでもいいよ、という態勢を常に整えてくれているので、大好きです。
で、たくさんの本をあれこれ「座り読み」したあとで、2011年、最初に購入したのがこの4冊。

◇鈴木宗男著『ムネオの伝言』(扶桑社)
◇毎日新聞政治部著『琉球の星条旗 「普天間」は終わらない』(講談社)
◇諸永裕司著『ふたつの嘘 [沖縄密約1972-2010]』(講談社)
◇宮城康博著『沖縄ラプソディ 〈地方自治の本旨〉を求めて』(御茶の水書房)
『沖縄ラプソディ』は、2008年秋に刊行されているのですが、つい買いそびれたまま時間がたちました。著者の宮城さんは、97年の「名護市民投票」に関する市民運動のリーダー的存在だった人で、その後、名護市議も3期8年務めています。ブロガーとなってからのわたしは、人様のブログをちょくちょく訪問するようになり、宮城さんの「なごなぐ雑記」http://miyagi.no-blog.jp/nago/を読んだ上で、ネット上でのやりとりを若干させていただきました。で、近々お会いしたい人の近著ぐらいは、やはりしっかり読んでおかねばいかん、という思いで購入した次第。
ほかの3冊は、昨年暮れに出た新刊本。
「普天間問題」ウォッチャーを自任するわたくしめとしては、やはり必読の書と感じました。
ほかにもほしい本はたくさんあったけれど、懐具合と相談して我慢。
夜は、桜坂劇場で映画を観ました。
じつは、忘年会の席で、3人のおねえさまたちが、昼間観た『瞳の奥の秘密』というアルゼンチン映画について、「すごく良かった」と言っておられましたし、もともとわたしも観たいと思っていた映画でもあります。さらにさらに、日ごろお世話になっているメタルアーティストの新垣惠子さんから、元旦の朝、「これ、きのうのお礼。いい映画だから、観てきてね」(日ごろのお礼に忘年会の会費をわたしが持ち、お礼返しをされたわけなのです)といって渡された桜坂劇場の無料鑑賞券もありまして、犬とのウォーキング後に、上映時間を確かめところ、『瞳の奥の秘密』は昼間のみの上映だったので断念。
しかしその代わり、もう一本の気になっていた映画、『闇の列車、光の旅』http://www.yami-hikari.com/ が、夜1回19時50分の上映中、と判明。迷わず観ることにした次第。
日系アメリカ人のキャリー・ジョージ・フクナガ監督が、32歳の若さでものにした衝撃作。
元日にこういうのを観るというのもなんだかなー、と感ずるような、あまりにも切なすぎるロードムービーでした。ああ、わたしのこの1年を、なにかしら暗示しているのかもしれんなぁ、、、、と切なくムヌカンゲー。
先ほど「こうしてここに生きて在ることへの感謝」と書きましたが、この映画は、決してそう思うことのできない、「ここではないどこか」への決死の旅をせざるを得ない人間たちの生をリアルに描ききった物語なのでした。
中米ホンジュラスからメキシコへ、メキシコからアメリカへ。移民(はっきり言って密入国者)となることを選ぼうとするホンジュラスの少女サライと、移動中の列車の上で運命的な出会いをするメキシコのギャング団に所属する少年カスペル、、、、。もう、これ以上は書きますまい。
『瞳の奥の秘密』同様、1月7日まで、桜坂劇場にて上映中です。
わたしは前者を観に、きょうもまた、桜坂へ出かけるつもり。
比嘉康雄展「母たちの神」もぜひもう一度見に行こうと思っているし、今晩は、琉球ゴールデンキングスの、本年最初のホームゲームの応援・取材だし、正月早々忙しく充実しておりますなぁ。
現政権への失望とは正反対に、感謝感謝感謝で2010年が暮れ、2011年も、ありがたき思いをかみしめつつ明けております。
甘い理想を夢見ることのできぬご時勢ですが、ちょっぴり歯を食いしばりつつ、あきらめず、楽しい年にしてまいりたいものです。
最後にちょこっと告知協力。
「琉球ゴールデンキングスvs京都ハンナリーズ」
於・那覇市民体育館。
1月2日、19時試合開始。
1月3日、13時試合開始。
新しい年、ぜひ連勝で、明るいスタートを切ってほしいものです。
では、那覇市民体育館でお会いしましょう。
Posted by watanatsu at 11:15
│身辺雑記