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2009年07月29日

ジュン安永さんの講座・第3回。

 昨夜は、飛び切り楽しい時間を過ごさせてもらった。
 このところちょいと煮詰まってしまっていた頭が、ゆるゆるほぐれて元気になった。
 もちろんわれらが講師・ジュン安永さん(琉球キングス取締役)のおかげである。

 いやそれにしても、おいら、バスケット界についてまるで不勉強だったのねー、と改めて気づかせてもらった。がっはっは。聞く話、すべて新鮮なんだから、楽しくないわけありませんです、はい。

 20名の受講生のなかには、当然バスケ界の事情にかなり詳しい人もいるわけだが、それでもやっぱり、講師がジュンさんである(例えばNBAについてこれほど詳しい日本人は、他にいないと思われます!)ということは、通りいっぺんの当たり前の話では終わらないわけで、みんな楽しかったはずー、と思うわけなのだ。

 例によって、ジュンさんならではの業界裏話は、ここに書くわけにはいかないけれど、それ以外で印象に残った部分は、少しご紹介しましょう。

 昨夜のジュンさんは、NBAや傘下のマイナーリーグ、まったくの独立リーグ、あるいは大学リーグなど、アメリカのバスケ界の仕組みの基本解説の上、日本人が好んで使いがちな「NBA挑戦」という言葉が、いかに的はずれなものであるか、という話もしてくれた。

 軽い気持ちで挑戦したって、かるーく厚い壁に跳ね返されてしまう。
 NBAとは、挑戦する場所などではなくて、呼ばれた人・招かれた人が活躍すべき場所なのだというジュンさんの考えも、大いに頷けた。
 NBA体験と鋭い観察眼に裏打ちされたジュンさんの解説には、大いなる説得力があるのだ。

 面白かったのは、次の言葉。
「もしNBAに行きたい、というお子さんがいたら、まず英語の勉強をさせてあげてください」
 非常に、ごもっともな話である。
 言葉ができなければ、ヘッドコーチとのコミュニケーション、ゲーム中の仲間との意思疎通もままならない。そんな選手は、いくら技術があったって、使ってもらえない。
 そう言えば、と、また宮里藍ちゃんを思い出した。彼女は大学へ行っていないが、周知の通り、とても賢い。語学力もある。それが、アメリカで生き残るための大きな力になっていくだろう、と誰だって想像できることだ。石川遼君だって、英語をしっかり勉強中だ。
 ああ、おいらも、もうちょっと若いうちに、ちゃんと英語を覚えておきたかったなー。

 さて、話題は変わる。
 きっちり、前置きをした上で、話を進めたい。
 どんな前置きかというと、ここから先は、ジュンさんの話ではなくて、わたくしめの勝手な推測でものを言います、という前置きである。

 この話題にはデリケートな要素も付きまとうので、あらかじめ、誤解を招かぬようにしておきたいわけである。

 その話題とは?
 澤岻直人選手の進路選択について。
 わたしは今、勝手にこう推測している。
 彼は、日本人選手のなかで飛び切りのスキルと感性をもった優秀な選手。向上心も、賢さも併せ持っている、プロ意識の強い男。そんな彼が自分の将来について、いろいろ考えないわけがない。
 本場アメリカで、もう少しいろんな経験をしてみたい、という気持ちもあるに違いない。

 しかし本人がいろいろ考えた末、澤岻直人は、新規参入の京都ハンナリーズと契約すると思うのである。
 そうして彼は、来るシーズン、琉球ゴールデンキングスと正々堂々対峙してくれる。そう信じたい(しかし万一、違う道を選択したとしても、わたしはその選択と彼の旅立ちを、やっぱり祝福するつもりです)。

 ちなみに先日発表されたシーズン・スケジュールを見ると、琉球キングスは、京都と6試合戦うことになっています。

 4試合は、アウェーの京都での開催ですが、10月31日、11月1日の両日は、那覇市民体育館で、キングスvsハンナリーズ戦。想像しただけでも、チムドンドン。たまりません。

 ジュンさんの講義のおかけで、わたしの気分、だいぶ高揚している気もしますが、昨夜は、「おまけ」の贅沢な時間まで過ごさせてもらったのでした。

 講義か終わってからなおも、桜坂劇場1階のオープンカフェで、わたしも含めて受講生のうちの7~8名がジュン安永さんを囲んで、さらに1時間ほども、ザックバランにお話を聞くことができたのです。そのお話がまた、面白いのなんの。ジュンさんの誠実な人柄と志の高さと才能の豊かさが、ますますびんびん伝わってまいりました(もう完全に授業料の元は取れた気分です。あと7回、まるもうけです。。。笑)。

 ジュンさん、本当にありがとうございました。

 それから、この場を借りてお詫びします。
 あの場でお話聞くまで、ジュンさんが普段お酒を飲まない人だと知りませんでした。
 そうとは知らず、東京のシャンパンファイトの夜、わたしもジュンさんに対して、頭からたっぷりビールをかけさせていただきました。冷えたビールが人間の皮膚に対して、そんなにも「痛い」ものだとは知りませんでした(笑)。ごめんなさい。

 でも、またいずれ、ビールかシャンパン、しっかりかけてあげることになるだろうと、今から想像しているわたくしめを、お許し下さい。

 では、本日も良き一日になりますように。



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Posted by watanatsu at 13:21 │スポーツ
この記事へのコメント
沖縄市出身の沢岻直人選手。同郷というだけでも親近感があります。
キングスが1位になったことで京都に移ってしまいます。
引き抜かれてしまって町子的には残念。キングス優勝の立役者ですし。

でも次のステップを踏むことは
彼も飛躍のチャンスですもんね。
これからも応援したいと思います。

NBAに挑戦してくれたらファンとしては夢が広がるけどなぁ。
身長もあるし田臥勇太選手より活躍できるかも。
沢岻選手も新時代の「世界のウチナーンチュ」になり得る逸材ですよね。

ちなみにNBAはよく深夜のBSで見ておりました。
ファイナルの時期にはNHKも結構時間を割いてくれるんです^^
KOBE(敢えてブライアンととは書かない)と
アイバーソンが好きです。
ミーハー&素人なのでスーパースターしか名前を挙げられません(笑)

その程度の「好きレベル」でコメントしてしまって申し訳ありません^^;
Posted by なかの町子なかの町子 at 2009年07月29日 20:51
いいはずー!渡瀬さんいいはずー!とずっと言ってますよ(笑)
昨日は楽しい放課後があったのですね、ホントいいはずー!

あ、シャンパンファイトの映像を見てて羨ましかったです!
そうですか、あの日寒かったようですもんね
ジュンさん・・・、想像すると冷たそうですね(笑)

あの日(優勝の瞬間)は、PVで皆で何度も写真撮ったり、飛んだり跳ねたり、お店のご好意でシャンパンを開け、知らぬ同士がみんな同じ気持ちで幸せな時間でしたよ。
Posted by ちゃいなちゃいな at 2009年07月29日 22:58
町子さん
澤岻選手には、ぜひ納得のいく契約をしてほしいなー、
と思っています。NBAに関しては、彼は自分が「挑戦」
する立場にいるとは考えていないと思うんですね。
昨年開幕前にインタビューさせてもらったとき、
「将来的には、10年に一人、いや生涯に一人でもいいから、
NBAで通用する選手を、沖縄から送り出したいですね」
と、次世代に夢を託す語り方をしてました。


ちゃいなさん
なるほど沖縄で観ていた皆さんの盛り上がりも、
凄かったんでしょうねー。木村GMはじめ、フロントスタッフは
軽々しく「連覇」という言葉を使わぬようにしてらっしゃる
ご様子ですが、しかし、内心にはかなり烈しい炎が
燃え盛っているとわたしは思います。
だって、素人目にも、着々と「準備」しているのが、
わかります。プレイオフの時期のスケジュール調整、
今から気になったりして(笑)。
Posted by natsuhiko watasenatsuhiko watase at 2009年07月30日 08:05