てぃーだブログ › 渡瀬夏彦の「沖縄 チムワサワサ~ 日記」

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Posted by TI-DA at

2018年01月22日

南城市長選挙・瑞慶覧チョービンさんが、大激戦の末、65票差で劇的勝利!!! そして!!!

【沖縄の選挙イヤー2018。幸先のよいスタート】

ご無沙汰しております。相変わらずSNS発信の中心がFacebookになってしまっている渡瀬です。


1月21日投開票の南城市長選挙は周知の通り、新人・瑞慶覧長敏さん(元衆議院議員)が、現職で自民党市長のリーダー格の古謝景春さんを大激戦の末、下して、オール沖縄勢力の推進役として大きな役割を担うことになった。

わたしは告示日から投開票日の前々日まで東京滞在中だったため、微力ながら東京からのネット選挙参戦で応援させてもらっていた。

そして選挙戦最終日の土曜だけは、朝から晩まで、瑞慶覧チョービン候補を追っかけ応援&取材させてもらい、やはり微力ながらの全力投球。





この間のFacebook投稿を(動画含め)覗いていただければ幸いだが、選挙戦最終日の投稿のURLは、いくつかここにも貼り付けておきたい。

コンデジ&スマホ写真館、その1。➡ https://www.facebook.com/natsuhiko.watase/posts/1609960382418766?pnref=story
コンデジ&スマホ写真館、その2。➡ https://www.facebook.com/natsuhiko.watase/posts/1610008695747268?pnref=story
コンデジ&スマホ写真館、その3。➡ https://www.facebook.com/natsuhiko.watase/posts/1610024552412349?pnref=story

おそらく「長期政権」の現職には慢心があったのだろう。
独善的な市政運営に対して、市民の不満は相当にたまっていた。

一方、当選した瑞慶覧長敏さんが素敵だったのは、現職の無投票当選は絶対に避けたい、独善的な体制から市民が主役の市政へと変えたい、と願う市民有志の熱烈な要請に応えるかたちで、出馬した候補だったという点。
あらかじめ「オール沖縄」の枠組みがあって用意された候補ではなく、市民の側からの熱い要請があり、チョービンさん本人が覚悟と決意をし、そうしてそのあとの短期間で、次々と「オール沖縄」全勢力の推薦・支持が決まっていったのだ。

65票という僅差は、選挙というものの大切さをあらためて痛感させる数字だった。

やはり選挙は、勝つと負けるとでは、雲泥の差、天と地ほどの差。

さぁ、これから、2月4日投開票の名護市長選に代表されるように、大切な首長選挙の連続である。





辺野古新基地建設をきっぱりと拒否し、未来の子供たちに誇りある豊かな沖縄を手渡すために、まじゅん ちばらなやーさい!!
ともに頑張りましょう!!


  


Posted by watanatsu at 23:23時事問題

2017年11月29日

【必ず頓挫する無謀な新基地建設をゴリ押しする者たちの愚かさ・罪深さ】

【必ず頓挫するに違いない無謀な新基地建設ゴリ押しだが、今日もまた、自然や人権が激しく傷つけられていることは間違いない】

あまりの悔しさに目を背けたくなることもある。だが、この現実をしっかりと瞼に焼き付けよう。

今日も海上行動を頑張ってくれている仲間がいる。ゲート前で座りこんでくれている仲間がいる。涙が出るほど、ありがたい!

https://www.facebook.com/groups/1615638862003142/permalink/2069889963244694/?pnref=story

いま自分に何ができるか、毎日考えよう。
できることを、毎日ひとつでもやろう。

全国の皆さんには、こう問いかけよう。
いつまで沖縄だけを頑張らせるつもりですか!

沖縄防衛局員、作業員、ダンプやコンクリートミキサー車の運転手、重機のオペレーター、軍雇用警備員、民間警備員、沖縄県警機動隊員、警備課職員、名護警察署員、海上保安官…、数多の愚か者たちが、毎日毎日、罪深い仕事をさせられている。
しかし、絶対に同情などしない。

彼らが今しでかしている罪深い仕事の意味を、彼ら自身が理解し、心から悔いる日が来るまで、わたしたちは彼らを許しはしない。

中には、嬉々として市民弾圧に勤しんでいるとしか思えぬ者もいる。
何しろ、この恐ろしい国ニッポンの政府が、頓挫するに決まっている新基地建設という名の蛮行を、悪びれることなく続け、人権蹂躙と自然破壊の「罪」を重ねているのだ。
愚か者が増えてしまったのも頷ける。

だが、決して許しはしない。
この無謀な政府の蛮行を完全にストップさせ、罪深き仕事をなくし、一人ひとりが、深い反省の時を持つ日が来るまで、わたしたちは諦めはしない。政府の圧力に屈するはずもない。

わたしは、22日に道路交通法違反容疑で不当逮捕され23日に解放された女性(沖縄へ通い続ける東京在住の尊敬する友人)に、25日にインタビューをした。
そのことをブログに書く前に、本日28日には、同じく道路交通法違反容疑でウチナーンチュの男性(やはり尊敬してやまない先輩だ)が不当逮捕された。おそらく明日には解放されるはずだか、今晩は名護署に留置される。
11月9日に不当逮捕されたラッパーでインディペンデントジャーナリストの大袈裟太郎氏にもじっくり話を聞きたいと思っていた矢先のことだ。

沖縄県警の警備担当幹部は、東京から送り込まれたキャリア組で、典型的な「沖縄差別者」との悪評が絶えない人物。おそらくは、微罪容疑で構わないから、邪魔なヤツはどんどん逮捕しろ、と命令を下しているに違いない。
まぁ、そうとしか思えない。やむにやまれず抗議行動に参加している市民に対する不当逮捕が連続している。

昨年の高江から今年の辺野古においては、異常なまでカジュアルに微罪容疑の「不当逮捕・不当勾留」が繰り返されている。

安倍政権下で沖縄県警のタガが外れてしまったとしか言いようのない状況だ。

しかし歴史は君たちの「罪深さ」をこそ、裁くことになるだろう。


※琉球新報・11月28日付・社会面掲載写真。N5護岸とK1護岸は3週間でここまで伸びてしまった。毎日毎日、自然や人権が、激しく傷つけられている。



  


Posted by watanatsu at 07:43時事問題

2017年11月24日

沖縄県は、辺野古新基地建設を阻止するために、真剣勝負で、あらゆる手法を駆使すべし!!

11月16日に、大恩人があちら側へ旅立った。

そして、ふと気づいた。

わたしは毎日Facebookを使って情報発信をしているけれど、ブログしか見ていない方も少なくないのだ、と。

大恩人とは、ボクシングの名伯楽・金城眞吉さんであるが、追悼の文章は機会を改めたい。

しかし、ここ数日、あれこれ思いを巡らせているうち、毎日Facebookに記していることの一部は、このブログにも残していこうと思うようになった。

まずは、つい先ほどFacebookに書いたばかりのこと。

辺野古新基地建設用の石材運搬のために、業者が国頭村・奥や本部町の港を使用することを、なぜ「あらゆる手法を駆使して新基地建設を止める」はずの沖縄県の職員が、許可してしまったのか、という大問題。

もちろん、民意を無視して新基地建設をゴリ押ししようとしている政府こそは、第一の「犯罪者」である。

そうではあるが、沖縄県の職員が、いとも簡単にその「犯罪」に加担してしまったのでは、話にならないのだ。

※以下、本日のFacebook投稿のコピペです。

↓↓↓

【県内の港を辺野古新基地建設のために使用させるなど、言語道断!県職員の責任は重大である】

昨日23日、国頭村の奥区民が、辺野古新基地建設用資材の海上輸送のために奥港を使用させることに関して、全会一致で反対決議をした。

当然だ。
しかしわたしは、それ以前の話として、県職員が砕石運搬業者に対し、安易に港の使用許可を出してしまったことが、大きな間違いだと思っている。
奥の住民の皆さんに声をあげざるを得ない事態を強いたことを、県職員は猛省すべきではないだろうか。

翁長雄志知事の公約の1丁目1番地は、「辺野古新基地建設阻止」であり、知事は事あるごとに「あらゆる手法を駆使して阻止する」と明言してきている。
多くの良識ある県民が、凶暴な安倍政権に本気で対峙しようとする知事の、その姿勢を支持している。

県職員がその知事の公約実現のためにどれだけ努力をしたのか。
どれだけ真剣勝負で横暴な国と対峙する気概を持ち、あらゆる手法を検討した結果、奥や本部の港の使用許可やむなし、との結論に至ったのか。
わたしたちを納得させるだけの説得力は、とてもじゃないが、今のところ少しも感じられない。

昨日の奥区民反対決議を報じる地元紙2紙の1面トップ記事、関連する社会面記事、沖縄タイムス2面の解説記事をじっくり読んだが、翁長知事が本当のところ、どう考えているのかは、さっぱり伝わってこなかった。

わたしはすでに、独自のコミュニケーション・ルートを通じて、県中枢に近い信頼できる人物から、翁長知事が(使用許可)担当職員に、厳しい言葉を突き付けたと聞いている。
ほんの少し安堵の念を抱くことができたものだ。

だが、現時点で、地元紙は何も書いていない。

今こそ翁長知事の本当の本音の部分に迫り、それを県民に知らせるのが、地元メディアの役割と思って頑張っていただきたい。

そう思った直後に、琉球新報・8面の「論壇」を読み、我が意を得たりの心境になった。

読谷村長、県出納長、参議院議員を歴任され、政治家として数々の修羅場をくぐってきた山内徳信さんの、気概溢れる筋の通った主張に賛同の意を表したい。
この正念場を、県民皆の不屈の心を繋げて乗り切りたい。








  


Posted by watanatsu at 23:01時事問題

2017年10月21日

沖縄1区は、あかみね政賢。4区は、ナカザト利信。

何度でも!!

オール沖縄が、民意無視の安倍政権にあらためてNO!!を突き付け、
誇りある豊かな沖縄のヴィジョンをつくるための選挙です。

激戦区は、1区と4区、

沖縄1区の皆さんは、あかみね政賢 とお書きください。

沖縄4区の皆さんは、ナカザト利信 とお書きください。

オール沖縄の4人を、必ず当選させましょう!!


  


Posted by watanatsu at 23:59時事問題

2017年10月21日

【オール沖縄4人全員の当選を、なんとしても勝ち取りましょう!】


皆さん、総選挙の期日前投票にはもう行きましたか?



明日は台風の影響が心配です。
まだの方は、ぜひ期日前投票所へ行きましょう。
入場券ハガキを失くした人でも、運転免許証や健康保険証など本人確認ができるものがあれば、大丈夫。
スムーズに投票できます。

本日最終日、18時までのところ、20時まで開いているところなど若干ばらつきがありますので、注意してください。

昨日20日のわたしの投票行動は、その日の午前中にFacebookで完全公開しましたので、ここにも転載いたします。
https://www.facebook.com/natsuhiko.watase
↓↓↓

期日前投票、無事終了。
いやぁ、混んでました!
投票率あがれ~!

ハガキはないけど、運転免許証を見せるだけで、とてもスムーズに投票できました。

最初に渡された選挙区の票。
わたしは沖縄1区(那覇市、渡嘉敷村、座間味村、粟国村、渡名喜村、久米島町、北大東村、南大東村)ですから、もちろん、

あかみね政賢

と、持参のボールペンでしっかり書きました。

次に渡された比例区の票。
無党派の典型でオール沖縄支持のわたしは、今回少し迷いました。
が、やはり、
希望という名の絶望的な党に行かなかった立憲民主党の面々への選挙協力をいち早く決断し、リスクを承知で選挙区候補予定者を次々辞退させ、良識あるリベラル有権者の受け皿を全国的につくり出した、そのあっぱれな姿勢に敬意を表し、

日本共産党

と記しました。

(追記※共産党、社民党、立憲民主党のなかから選ばれることをおすすめします。間違っても、自民党とか希望の党、維新の会なんて書いちゃ駄目です)

そして、最後に最高裁裁判官の国民審査。
行政の言いなりになって、司法の独立を危うくさせている者らへの怒りをこめて、

全員に ✖ ️を付けました。

以上、わが投票行動、完全公開なり~!(^_^)v

1区 あかみね政賢
2区 テルヤ寛徳
3区 玉城デニー
4区 ナカザト利信

誇りある豊さを目指し、
安倍政権の暴政を許さない、

県民の意思と底力を、あらためて示す選挙。

オール沖縄4人の全員当選を、
しっかりきっちり勝ち取りましょう!

以上です。

Twitterでマスコミの情勢調査の最新版をまとめてくれている奇特な方がいますので、紹介しておきます。
https://twitter.com/miraisyakai/status/921545775691075584

沖縄1区と4区は、ずっと激戦です。

1区・あかみね政賢さんと4区・ナカザト利信さんの勝利を確実にするためにも、皆さん誘い合って、今日中の期日前投票にまいりましょう。




  


Posted by watanatsu at 13:58時事問題

2017年09月15日

「生きろ!撮れ!石川真生!」プロジェクト成功です!!  厚く御礼申し上げます。

当ブログで、クラウドファンディング「生きろ!撮れ!石川真生!」プロジェクトへのご支援・ご協力を呼びかけさせていただいて以来、ブログ更新が滞っておりました。

相変わらず、毎日Facebookで情報発信を続けておりました、プロジェクト実行委員会・事務局長の渡瀬夏彦です。

ブログでのご報告が大変遅くなりましたこと、お詫び申し上げます。

そして、無事にクラウドファンディングの目標額250万円を、8月31日の締切日に達成し、252万5000円の支援金をお寄せいただいたことをここにご報告申し上げます。
https://motion-gallery.net/projects/Maoishikawa-2017

9月5日~10日、那覇市民ギャラリーで開催された石川真生写真展「大琉球写真絵巻パート1~4」も、連日大盛況で(6日間で2087名の方にご来場いただきました)終了しましたことも、あわせてご報告いたします。

皆さまのご支援・ご協力のおかげです。本当にありがとうございました。

さらなるご報告のブログ更新を、追って重ねさせていだきますが、Facebookページ「大琉球写真絵巻2017」では、すでにこの間の流れを把握していただける投稿が多数ありますので、ご覧下されば幸いです。

URLは次の通りです。⇒https://www.facebook.com/maoemaki/

ひとまず、取り急ぎのご報告まで。失礼いたします。

  


Posted by watanatsu at 18:06人物論芸能・芸術時事問題

2017年07月23日

がん治療・闘病中の写真家・石川真生さん支援の「生きろ!撮れ!石川真生!」プロジェクトに、ぜひご協力ください!!



【クラウドファンディング「生きろ!撮れ!石川真生!」プロジェクトへの絶大なるご支援を】

沖縄に生き、沖縄を撮り続ける写真家・石川真生さんは、さる7月3日、12時間に及ぶ大手術を受けました。

ステージ4の悪性腫瘍を全摘出することに成功しましたが、腫瘍は肋骨に巻きつくかたちで発達しており、肋骨の一部と周辺の筋肉ごと切除したため、切除した骨を補うプレート装着の手術が加わり、結果、長時間の手術となりました。

しかしその後、患部が炎症を起こしていることが判明し、7月19日には、患部周辺に溜まった膿みを除去する緊急手術も受けました。
この手術も無事成功しました。

ただ退院の目途はまだ立っておらず、予断を許さない状況は続いています。
真生さんは、現在術後の痛みに耐えつつ、快復へ向けて頑張っています。

さて、石川真生さんの「がん治療費支援」とライフワークの一つ「大琉球写真絵巻シリーズ」パート1~4の「写真展開催費支援」を目的として、わたしたち有志16名によるクラウドファンディング実行委員会が結成されたのは、3月のことでした。

じつは、がんが発見された2月に、「がん治療支援」そのものを目的とする募金活動を考え、その時点で、基金発起人・共同代表への就任を要請し、快諾された方が複数おられます。この場を借りて、厚く御礼申し上げます。

しかし、石川真生さんの作品撮影や写真展開催に対する思いの強さを実行委員が共有するうち、自ずとクラウドファンディングを立ち上げることに落ち着きました。



準備期間を経て、9月5日~10日の那覇市民ギャラリー(パレットくもじ6階)での写真展開催に合わせ、クラウドファンディング・サイトMotion Gallery内で、「生きろ!撮れ!石川真生!」プロジェクトをスタートさせたのは、7月8日のことでした。

石川真生さん本人や作品に関する動画・写真も充実した見応えのあるサイトになりました。
ぜひ、じっくりと解説文(英訳文もあり!)をお読みの上、ご賛同くだされば幸いです。
https://motion-gallery.net/projects/Maoishikawa-2017

おかげさまでプロジェクト・スタートから15日間で、70万円を超える寄付をいただいています(7月23日現在)。ありがとうございます。目標額は250万円ですが、締切日の8月31日まで残り40日間で、必ずや達成できるものと考えております。

また口座振り込みのほうが寄付しやすいという方のために、下記ゆうちょ銀行口座も用意しています。
ゆうちょ銀行 記号17010 番号18182421 (他金融機関からは、店番708 普通1818242)
こちらも暫定記帳で、すでに40万円以上の寄付が集まっています。ありがとうございます。

今後ますますのご支援と情報拡散のご協力を、何とぞよろしくお願い申し上げます。

                                                                             2017年7月23日

石川真生・大琉球写真絵巻展パート1~4実現&がん治療支援のためのクラウドファンディング実行委員会(「生きろ!撮れ!石川真生!」プロジェクト実行委員会)事務局・渡瀬夏彦
  


Posted by watanatsu at 18:19人物論芸能・芸術時事問題

2017年07月02日

恩義ある名監督・我喜屋優氏の発言に対し、心を鬼にして批判します。間違った国のルールに従うなんて、言語道断です!!

【興南学園・我喜屋優氏の発言を読み、失望の念が一層膨らんだ日曜日】

琉球新報7月2日付3面のインタビュー記事を読んだ。
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-525762.html
率直に言って、沖縄の「教育界の劣化」を如実に示す深刻な内容である。



琉球新報が俎上に載せたのは、産経新聞5月22日付インタビュー記事。
この記事で辺野古移設の決定に従うべきであるという我喜屋氏の考えを知ったとき、わたしは目を疑い、Twitter経由でFacebook上にシェアするに際し、「失望どころではありません」との言葉を書き添えている。
本日、この記事を読んで、その気持ちが変わるどころか、失望感は一層膨らんでしまった。

はじめにお断りしておきたい。
わたしはある時期(2008年から11年頃にかけてのことだが)、我喜屋優・興南高校野球部監督に何度もインタビューさせていただいている。
2010年、春夏連覇が懸かった夏の甲子園では、1回戦から優勝決定の感動の瞬間まで、興南高校野球部に完全密着取材を敢行することができた。

小生の取材に対して常に真摯に応じてくださった我喜屋監督には、大いに恩義を感じている。
楽しき思い出をたくさん頂戴したことに心から感謝してもいる。
そして、スポーツ指導者としての我喜屋監督をリスペクトしてやまない。
これからも、野球場や練習グラウンドで向き合う機会があれば、野球部監督としての我喜屋優氏に、変わらぬリスペクトの思いを携えつつ接する自信がある。

それだけに、このところの我喜屋氏の一連の発言に関しては、誠に残念であるし、失望どころの話ではないのである。

我喜屋氏は、たまたま「復帰45周年」にタイミングを合わせた産経新聞のインタビュー企画に応じ、「一般論を語っただけ」なのだろうか。
産経新聞が、新基地建設問題に関してろくな取材もせず、ネトウヨの言い分のみを垂れ流して「新基地反対」の沖縄の民意を貶めてきたことは、良識ある多くの沖縄県民の知るところである。

百歩譲って、そういう産経新聞の「復帰45周年」インタビューに応えること自体を非難してはいけない、と認めたとしよう。

それでもなお、我喜屋氏の行動には、看過できぬ点が残る。

去る5月14日(復帰記念日直前の日曜)、我喜屋氏は、「沖縄県祖国復帰」を祝う日本会議系右翼勢力が催す恒例の集会(実行委員会事務所は沖縄県神社庁内=沖縄県神社庁と名乗っているが、もちろん行政組織としての沖縄県とは無関係の、実質は日本会議沖縄事務所に過ぎぬ団体だ)で、記念講演の重要な役割を果たしている。
その事実は、やはり「我喜屋氏の確信犯ぶり」を示す事実として見逃すわけにはいかないのだ。



「甲子園出場と祖国復帰の喜び」という演題で具体的にどんな内容の話をしたかまでは知らないが、これは、自衛隊音楽隊の演奏あり、会場の沖縄市民会館から胡屋十字路付近までの日の丸パレードとセットの集会での講演である。
興南学園理事長と興南中学校・興南高校の校長まで務める人物が参加すべき集会かどうか。冷静に考えれば、わかりそうなものである。ネトウヨ化著しい保守系政治家の同類とみなされても仕方のないことだと思う。

ネトウヨ化著しい政治家のなかには、自民党沖縄県連幹部もチーム沖縄の市長たちも含まれる。
自民沖縄県連が「辺野古推進」というとんでもない方針を打ち出した4月8日の大会で、県連会長の照屋守之県議は「国は親であり、県は子どもだ。子どもが一方的に親、国を批判して対決しており」それはよくないという、なんの根拠も説得力も持たない考えを開陳して県民を驚かせた。それと、我喜屋氏の言う「決まったこと(=辺野古移設)には従わなくてはならない」との考えは、完全に重なって見える。

我喜屋氏は、この度の琉球新報のインタビューでは、新基地問題に関する考えを問われ、徹底的にはぐらかそうとしている。

しかしそうしながら一方では、見事に機動隊員や家族をかばう。

なぜそこに機動隊員が投入され、沖縄の新基地建設阻止の民意を背負った人たちを排除する仕事をさせられているのか。

県民同士をいがみ合わせて、差別的な基地負担を押し付けようとする最も罪深い人間が、東京のどこかで笑って見下ろしているのではないか。

この重大な「そもそも論」を我喜屋氏は、完全に無視してしまっている。
嗚呼、ネトウヨが作成した「凶暴な反対派」を印象づけるビデオでも見せられ、事の本質が見えなくなってしまったのか?そう勘ぐりたくなるほどに、表層的な発言に終始している。

国は、選挙という民主主義のルールに則って正々堂々示した沖縄の民意を完全に無視し、国と地方自治体は対等と定めた改正地方自治法にも違反し、高等裁判所の人事にまで手を突っ込んで防衛省の言い分のコピペのような判決文を書かせ、最高裁はただそれを追認するのみであり、すなわち三権分立の事実上の崩壊までを、まざまざと見せつけた。
そして、例えば現に辺野古で繰り広げられているのは、違法性オンパレードの強行工事だ。

しかし、である。
間違ったことをしでかす親(国)にも子(沖縄県)は服従すべし。
自民県連も、我喜屋氏も、そう言っているに等しい。
罪深きヤマトゥンチュの末裔の移住者たるわたしから見ても、中央(安倍政権&自民本部)へのこの「過剰同化傾向」には、驚きを禁じ得ない。

本日ここに至り、わたしは危機感をもって明確な批判をこの我喜屋氏にも向けなければ駄目だと確信した。
恩義ある人、リスペクトに値する対象に対して、そう言わねばならないのは、じつに悲しいことである。

※問題の産経新聞記事はこちら。⇒http://www.sankei.com/politics/news/170522/plt1705220014-n1.html
  


Posted by watanatsu at 20:44時事問題

2017年06月16日

山城博治さんの国連人権理事会でのスピーチ全文(日本語訳)。日本時間6月15日inジュネーブ。

6月15日(日本時間)、国連人権理事会で、山城博治さん(沖縄平和運動センター議長)のスピーチが行われました。

わたしもインターネットでスピーチのシーンを視聴しました。
限られた時間(1分半)でしたが、山城さんは張りのある声で、力強く、英語で訴えました。

その声明の全文(日本語訳)は次の通りです。

「私は沖縄における米軍基地による人権侵害に対し、平和的な抗議運動を行っている山城博治です。日米両政府は沖縄の人々の強い反対にもかかわらず、新たな軍事基地を沖縄に建設しようとしています。
 市民は沖縄の軍事化に反対して毎日抗議活動を行っています。日本政府はその市民を弾圧し、暴力的に排除するために大規模な警察力を沖縄に派遣しました。
 私は抗議活動の最中、微罪で逮捕され、その後、2回さかのぼって逮捕されました。勾留は5カ月間にも及びました。面談は弁護士以外との接見を一切禁じられ、家族とも会うことを許されませんでした。私は自供と抗議運動からの離脱を迫られました。これらは当局による明らかな人権侵害です。
 しかし私も、沖縄県民もこのような弾圧に屈しません。
 私は、日本政府が人権侵害を止め、新しい軍事基地建設に反対する沖縄の人々の民意を尊重することを求めます」

※写真は、昨年7月22日、米軍ヘリパッド建設強行工事開始の日、東村高江に全国から動員された800人もの機動隊員と対峙させられたときの山城博治さん。筆者撮影。
 このときも博治さんは、仲間の安全を第一に考えて冷静に行動していました。


  


Posted by watanatsu at 12:53時事問題

2017年05月05日

のりこえねっとTV内「渡瀬夏彦の『ウチナー民主主義最前線』」(2016年2月~7月)アーカイブ

昨年2016年の春先から真夏にかけての半年間担当したインターネット放送。
のりこえねっとTV内「渡瀬夏彦の『うちなー民主主義最前線』」全25回。

下記のURLからご覧になれます。たぶん。おそらく。きっと。
昨日Twitter⇒Facebookで紹介したら、初めて知ったよというメッセージをくれた方がいたので、この際ブログでも!

SEALDs RYUKYUの若者や地に足をつけた生活のなかで基地問題を考えている市民の代表から著名なジャーナリスト・学者・政治家・作家・弁護士・芸術家まで、多彩なゲストが登場します。
出演順にお名前を列挙して、あらためて御礼を申し上げます(敬称略)。
ありがとうございました!

石橋柚里
キム ソンホン
玉城愛
名嘉一心
豊島鉄博
屋良朝博
長棟はなみ
小波津義嵩
平良美乃
山城博治
目取真俊
喜久村睦貴
島袋純
加藤裕
猪股哲
知念正作
知念沙織
糸数慶子
真鍋詩苑
安里拓真
伊佐拓
崎枝由美子
大山盛嗣
きむ きがん

(スタッフ 石橋柚里、森川玲)

初回から最終回まで、ずーっと不慣れなままだった進行役の誰かさんのことは不問に付してください。

では、お時間の許すときに、どうぞ。

※画面ではなく、このURLをクリックすると、25回の一覧が現れます。
↓↓↓
https://www.youtube.com/playlist?list=PLwZ7b6VoomlF8cb6TRUpMHgQ1xyfV99Va
  


Posted by watanatsu at 01:45時事問題

2017年04月22日

沖縄県うるま市長選挙。山内スエコ新市長誕生へ! 明日23日、投開票日です。

【うるま市長選 山内スエコ新市長誕生へ!】

あと一押しが必要です。

現職相手候補は、自民党本部丸抱えの企業締め付けと期日前投票誘導で先行したのは事実ですが、
実力・経験・人柄、申し分なしの本格派エース山内スエコ候補(無所属。社民、社大、共産、民進、自由、各党推薦)は、
市民本位の市民にやさしい「政策」をじわじわグングン浸透させて、
選挙戦終盤で、ついに逆転可能なところまで来ました。

http://yamauchisueko.com/

投票箱が閉まるまで油断大敵。

うるま市民の皆さん、まじゅん ちばらなやーさい。

うるま市にお知り合いのある方は、山内スエコ新市長誕生のための最後の呼びかけを、ゆたさるぐとぅ うにげーさびら。







先ほどFacebookにアップした動画をここにも貼りつけておきます。
https://www.facebook.com/natsuhiko.watase/videos/1349519421796198/

最後の最後まで、ぬちかじり頑張りましょう!!!



  


Posted by watanatsu at 23:32時事問題

2016年10月28日

3ヵ月半ぶりの投稿です。【東村高江】での事実です。あらためてお付き合いのほど、よろしくお願いします。

長らくご無沙汰いたしました。その間、毎日ツイッターとフェイスブックで情報発信を続けていた渡瀬です。

最後の一連の投稿が、7月の参院選における伊波洋一候補の熱烈応援記事ですから、3ヵ月半以上も当ブログを放置してしまっていたことになります。

パソコンで当ブログをご覧の方には、左側にツイッターでの投稿も掲示されていますが、フェイスブックにおける投稿記事についてはまったく表示されません。
そこで、ブログ再開に当たって、最近フェイスブックで反響の大きかった記事(10月23日投稿)をここに再掲いたします。
この記事は、シェアだけでも現時点で550を超えており、共感を抱いてくださった方が多いことがわかります。もちろん「権力に気を許せばつけこまれるから注意せよ」という意味の厳しいご意見もいただきました。筆者として、そのご意見もきちんと受け止めていることを付記しておきます。

思えば、伊波洋一さんが、参議院選で官邸の「使いっぱしり」というほかない現職イエスウーマン大臣・島尻安伊子さんに10万4000票もの差をつけて圧勝した事実さえ、当ブログでご報告できておりませんでした。伊波さん応援投稿にお付き合いいただいた読者の皆さまに、この場を借りてお詫び申し上げます。

さて、伊波さんの当選が決まった翌朝(7月11日)から、安倍政権(防衛省沖縄防衛局)は、東村高江集落を取り囲むように新しく建設する米軍オスプレイパッド(離着陸帯。6つのうち2つが既に完成し米軍に提供されている)の強行工事に再着手する構えを露骨に見せ始めました。
政府は早朝から高江の地に機動隊を投入し、ヘリパッド建設のための資材機材を米軍北部訓練場メインゲートに続々と運び入れたのでした。
これは、辺野古新基地建設にも高江のオスプレイ用ヘリパッド建設にも明確に反対の意思を表明している伊波洋一さんの当選に対する嫌がらせそのものと言える蛮行でした。沖縄の民意へのあからさまな侮蔑とも言えました。

7月22日には、いわゆるN1地区の工事予定現場に通じるゲート前で座り込む住民と支援者たちを、沖縄県警と東京警視庁、千葉県警、神奈川県警、愛知県警、大阪府警、福岡県警のおびただしい数の機動隊員(正確な数字は公表されておらず500人とも800人とも言われている)が暴力的に排除するという蛮行が行われました。

その事実は、「週刊金曜日」8月5日・12日合併号に書きましたが、その後も、安倍政権による沖縄の民意も、地元東村高江区の明確な反対の意思表示も無視しての建設工事強行が行われ、多様な希少生物の棲むやんばるの森が無惨にも破壊され続けています。



高江の現場に通い続ける中で、わたし自身、機動隊員たちの「法的根拠」に基づかぬ理不尽にして不遜な暴力的排除や公道上の自由な往来を妨害する行為によって、被害を受ける当事者でありつづけました。

最近では、デタラメなヘリパッド建設に抗議する沖縄県民に向かって「土人」「シナ人」と暴言・差別発言をした機動隊員2名が懲戒処分を受ける「事件」がありました。同時に、市民運動のリーダー山城博治さん(沖縄平和運動センター議長)に対する見せしめ逮捕をはじめ、国家権力・警察権力の乱用というほかない不当逮捕も続いています。
警察による「デッチ上げ公務執行妨害」不当逮捕のある事例に関しては、わたしもしっかり検証できたところであり、当ブログの次回更新は、そのことについて書くことになるでしょう。

しかし、機動隊員たちとは、こんなふうにひとりの人間同士として向き合う場面もあったということを、事実としてあえてお伝えしようと思いました。
読者諸賢が、それぞれの知性感性で受け止め、沖縄で起きている重大な問題の本質に考えを巡らせてくだされば幸いです。

↓↓↓10月23日、Facebookに投稿したのは、この記事です↓↓↓

【わたしが出会った機動隊員たち。その1】







日曜日の朝も、N1裏テント村周辺を巡回する機動隊員(担当は、東京警視庁)。
クルマの中で携帯の充電をしていたわたしに「おはようございます」と、二人組の上司とおぼしき警察官が声をかけてきたので、わたしも同様の言葉を返した。
人としての最低限の挨拶を拒否する理由はない。
彼は帰るときには、わたしの顔を見て「すみません」と言い、やや照れくさそうな笑みを浮かべた。
わたしは一瞬迷ったが、無言で目を合わせ会釈をした。
「おい、そのすみませんは、日頃の市民に対する暴言・暴力・不当逮捕などに対する謝罪の意味か。それともテント村を監視する命令に従わざるを得ない己の「つまらない任務」に対するエクスキューズなのか!」
などとは、決して口にしなかった(笑)。

しょっちゅう車中泊していた8月頃のことを思い出す。未明に見回りに来た二人組の一人に声をかけた。
「君は警視庁から来たのか」
「はい、そうです」
「ここの担当は、警視庁?」
「固定してるわけではないみたいですけど」
「見回りは夜中も1時間ごとなのかい?」
「はい、そうです」
「大変だね。お疲れさん」
そのとき、彼はすこぶる嬉しそうな安堵した表情を浮かべた。

今朝の機動隊員の「すみません」は、やはり、できれば「反対派」のおじさんから敵視されたくはない、という本音の表れかもしれなかった。

わたしが彼の目つき顔つきを観察する限り、「土人」「シナ人」などの暴言は吐かぬだろうと思えた。
つまり、市民弾圧の任務にはあまり向いていない。街の交番にいてくれたら、仲良くなれそうなタイプなのだった。

彼は、新人(少なくとも高江に派遣されたばかり)とおぼしき相棒に、わたしたちとの挨拶の仕方の手本を見せているようにも見えなくはなかった。

そうだ。連想ゲームのように思い出したので、まだどこにも書いていなかったエピソードを、ここに紹介しよう。

あれは8月上旬の土砂降りの朝だった。

砂利ダンプの車列を簡単に工事現場に向かわせまいと、住民や支援者たちが県道70号の路上に大勢繰り出していた。

わたしは「PRESS」の腕章を首からぶら下げていた。取材者であろうとも、機動隊員は必ず一人張り付いてくる。
そのとき、わたしに張り付いた青年は、非常に良心的な警察官だった。
歩きながら、こんな会話をした。
「君の所属は愛知県警かい?(メインゲート付近の担当が愛知県警機動隊だということはすでに知っていた)」
「はい、そうです」
「お互いこんな土砂降りのなかでズブ濡れになって、大変だよなぁ」
(※この雨の中でスマホカメラを使い続けた結果、わがスマホは臨終→機種変更となった)
「……(微苦笑)」
「ところで、沖縄に行けと言われて、または沖縄に来てみて、どう思った?」
「びっくりしました」
「びっくり?」
「はい、沖縄に来るまでは、基地問題がここまで大変だと思いませんでしたから」
「基地に対する沖縄県民の反発が、ここまで強いとは知らなかった、ということ?」
「はい。向こう(日本「本土」)ではあまり報道されていないので、ここまで反発が強いとは知らなかったです」
「じゃあ、沖縄に来てから、地元メディアの報道もちゃんと見ているわけ?」
「はい、琉球新報とか、読んでます」
「この現場に抗議行動に来ている人たちは、過激派でもなんでもなくて、沖縄の普通のおじさん、おばさんたちが圧倒的に多いということもわかったでしょう」
「……(コクりと頷く)」
「その人たちから、毎日のように、沖縄の米軍基地の現状やかつての戦争のこととか、そういう問題をめぐって厳しい言葉も突き付けられているはずだけど、その抗議の声は聞こえているの?」
「はい、全部聞こえてます」
「そして、君の感想はどうなの?」
「……」
「さすがにこの質問に答えるわけにいかんよな(笑)」
「はい(笑)」

この数分後、わたしはこの機動隊員を気の毒に思った。
わたしにマンツーマンで張り付いていたときには人として普通の会話も可能だった彼が、他の隊員たちと一緒に隊列を組んで、抗議の市民を県道の路肩へ押し込める任務を負わされたのだ。

そして、絵に描いたように、押し込められて通行の自由を奪われた中年女性から、かなりきつい言葉を浴びせられることになった。
この女性にとっては、彼もまた理不尽かつ横暴な人権侵害をしてくる国家権力そのものなのだ。その厳しい言葉は、間違っていない。
しかし正直なところ、わたしは胸のうちでこう呟いていたものだ。
「そいつは、話のわかる警察官なんだ。少し、お手柔らかに…」

結局、何が言いたいか。
ネトウヨ・エセウヨと同レベルの差別発言をする輩は論外である。
だが、どんなに良心的な警察官であっても、上司の命令には逆らえない。
良心を圧し殺して市民に襲いかかる場面は頻繁に生じる。
「国家に逆らう反対派を制圧してこい」と吹き込まれた警察官が、全国から沖縄に送り込まれている。この厳然たる現実から目を逸らしてはいけない、ということだ。

彼らの意識に少しでも変化を起こしてヤマトに帰すこと。どんなに凶暴な政権の命令下に彼らが置かれていようとも、わたしはじつは、そのことを少しもあきらめていないのだ。

追記◇このシリーズ、「その2」を書くのか書かないのか、あんまり定かではないので、ご寛容ください。
  


Posted by watanatsu at 17:25身辺雑記時事問題