てぃーだブログ › 渡瀬夏彦の「沖縄 チムワサワサ~ 日記」 › 時事問題 › 松沢神奈川県知事発言に、怒りを禁じえず。

2009年11月07日

松沢神奈川県知事発言に、怒りを禁じえず。

 きょうは立冬。暦の上では、冬なんですね。
 わたしの現在の格好は、Tシャツに半パンですが(笑)。。。

 那覇は青空。風は乾いていて、気持ちがよろしい。
再開発地区の工事の騒音、あいかわらず激しいけれど、だいぶ慣れてきてしまって、自分でも「慣れ」は恐ろしいと感じます。
 しかしそれでも、一昨日から耳栓を使用しています。100円ショップで手に入れたものですが、これは意外と効き目があるのです。

 水中に少し潜った無音状態に似ています。
 けれど、昨日も今日も戦闘機の爆音が、耳栓を突破して頭蓋に響いてきました。
 もう単純にイライラしますね。心臓にもストレスがかかります、こういう音は。。。

 那覇でこうなのです。普天間や嘉手納の地元や周辺で日常的に米軍機の爆音に苦しんでいる人たちのことを思うと、ほんとうに胸が痛くなります。
 音だけ考えても、そうなのですからね。
 墜落事故の危険性、米兵が起こす事件の数々、すべての危険性を一刻も早く取り除いてほしい、というのが、多くの沖縄県民の当然の気持ちでありましょう。

 戦後64年間も、我慢に我慢を重ねて、ここまで来たのです。

 我慢させてきたのは、誰でしょうか。「日米同盟の重要性」という「正義」のもとに、「アメとムチ」爆弾を投下してきた自民党政権であり、それを選んだ国民であります(政権交代をさせられないまま長い時間を過ごしてきてしまった国民の一人に、わたしも含まれます)。

 ただ、長年沖縄に通い、数年前に沖縄県民となったわたしの実感では、ヤマト(本土)の人々の大多数が、沖縄の基地問題のいったい何が問題なのか、基本的な事実をほとんど知らない、と思って間違いありません。それぐらいの温度差があります。ここを誤解している沖縄県民も多い気がします。

 県内では、基地問題の議論そのものにうんざりする、と思う人が多いということも知っています。しかし、ヤマトの人びとの多くが、基地問題の真実を知らない。その状態が、延々とつづいてきたのだとしたら、どうでしょう。恐ろしい話ですよね。

 しかし先の総選挙で、普天間基地移設を含む米軍再編についても、今までのやり方を見直すと約束した民主党に政権が代わりました。「普天間の県外・国外移設」の方針を譲らない社民党が政権に入っていることも重要なポイントです。
 そうして今、じつはようやく、沖縄の基地問題がヤマト(本土)の人びとにも伝わり始めたところではないでしょうか。

 鳩山さん、防衛官僚や外務官僚が「ゲーツ国防長官の恫喝」のような外圧を利用して、外堀を埋めにかかり、担当大臣たちがぐらついていますね。
官僚たちは大手マスコミに対する情報操作に必死になっているこの頃でもありましょう。

 だからこそ、鳩山さん、踏ん張ってください。
 真の意味の、沖縄県民の基地負担軽減のために、初志貫徹、総選挙前から「国外移設が望ましい。最低でも県外を目指す」と明言した、政治家としてのその言葉を守りぬいてください。
 あなたは少なくとも、旧政権の「アメリカ追従・沖縄切り捨て」一辺倒だった政治家たちとは、明らかに違うことを言ってくれたわけですよね。
 そして沖縄県民は、あなたの政党に、大いに期待を寄せたわけなのです。


 さて、最近は、閣僚発言が多少ブレたぐらいでは驚かなくなっているわたくしめです。
 政府内の混乱ぶりに、一喜一憂する必要はないとさえ思っています。

 けれども、昨夜飛び込んできたニュースには、どうしても怒りを禁じえませんでした。
 米軍基地を抱える都道府県でつくる渉外知事会の代表として訪米中の、松沢成文・神奈川県知事が、とんでもない発言をしたのです。
 本日11月7日付の琉球新報は、当然一面トップ記事で伝えています。

 普天間移設 松沢知事「辺野古に」↓↓
 http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-152455-storytopic-3.html
 彼は、「県外・国外移設は不可能であり、辺野古に移すしか解決の道はない」という暴論を、米国ワシントンの大学での講演会で、堂々と発言してみせたのです。ほんとに耳を疑う暴言です。

 同行している仲井真弘多知事は、やはりあいかわらず煮え切らない態度ですね。
 仲井真さん、誤解を招く態度だけはもうこれ以上とらないように、ほんとに祈るばかりです。

 琉球新報社説は、本日7日付で、すぐさま松沢知事発言に反論しています。

【渉外知事会訪米】「県外不可能」に根拠なし↓↓
 http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-152470-storytopic-11.html

 どなたが書いたか存じ上げないけれども、まったく同感です。松沢知事の暴言に論理的根拠がないことを指摘し、説得力のあるわかりやすい社説になっています。
 ぜひ、皆さんもお読みください。

 ああ、毎日疲れます。
 進捗のはかばかしくない仕事を一気に頑張らないといけないわたくしめですが、あした日曜日の県民大会には、万難を排して駆けつけるつもりです。

 幸いなことに、あしたも天候にはめぐまれそうですね。
 宜野湾海浜公園・屋外劇場がメイン会場だそうです。11月8日、14時スタート。

 海風に吹かれつつ、静かな怒りを胸に、しかし明るい顔をあげて、「沖縄の民意」を大きく膨らませましょうね。
「新基地建設で美しいサンゴの海を潰してはいけない。かけがえのない沖縄の財産として、この海を子供たちに残したい」
 もしあなたが、そんなふうに思える人なら、その一点においてだけでも、参加する意味はあると思います。


 きょうのわたしはこれから某球場へ、「第34回沖縄高校野球1年生中央大会」の試合を見に行ってきます。
興味のある方は、県高野連のホームページにトーナメント表が載ってます。
 →http://www.kouyaren-as.open.ed.jp/H21-1nen1106.pdf
 この中に、あした球場へ行けないわたしが、どうしても見ておきたい試合があるのです(笑)。

 では本日も、良き一日になりますように。



同じカテゴリー(時事問題)の記事

Posted by watanatsu at 12:42 │時事問題