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2009年11月14日

「めざましテレビ」の取材も受けていた渡具知家。アピール全文!!

 久しぶりに真夜中の記事更新となりまして、恐縮です。これだけは眠る前に、忘れないうちに、ご報告しておきたかったので。。。

 オバマ大統領来日の13日の朝、たぶん午前7時半から8時の間だったと思うのだけれど、朝食のパンを頬張りながら、ぼんやりテレビを眺めていて、驚きました。

 なんと、当ブログでも何度かご紹介してきた渡具知武清さん(県民大会で、参加者の胸を打つ意見表明を行った名護市の住民です)を追う特集リポートが「めざましテレビ」(フジテレビ系列)の中で放送されたのです。 

 このところ、「沖縄の民意」をきちんと伝えず、「アメリカの苛立ち」ばかりを大げさに喧伝して、鳩山政権批判をしようとする中央のマスコミの多さにうんざりしていただけに、思わず身構えました。あの渡具知さんが、東京発の情報番組で変な利用のされ方をしなければいいけど、、、と咄嗟に思ってしまったのです。

 そしてテレビ画面を眺めつつ、すぐにあるブログをチェックしました。
 渡具知さんファミリーも中心メンバーとなっている「ヘリ基地いらない 二見以北10区の会」のブログです。もしかしたら、ちゃんとそこに番組出演告知が載っていて、ノンキなわたしがそれを見落としていたのかなー、と気になったわけであります。

 けれど、告知は見当たらず。。。余計に心配になりまして、テレビ画面に齧り付きました。

 結局、安心したのではあります。そのテレビ画面に映し出されていたのは、いつも通り、飾らず、一所懸命に日常を生きて、「この子たちのためにも、絶対に基地は造らせない」と素朴な訴えを貫いている渡具知さんの姿であり、番組は、辺野古新基地建設計画を容認する方向へ誘導するような種類のものではありませんでした。

 県民大会で発表するメッセージの原稿を練っている渡具知さんの姿、女性アナウンサーに大浦湾の眺めを見せる渡具知さんの姿、測量の仕事に精を出している渡具知さんの姿、父親を尊敬できると語る12歳の息子・武龍君の姿、さらには家族みんなで米海兵隊キャンプシュワブ(名護市辺野古)のゲート前にピース・キャンドル掲げて立ち、行き交うクルマのドライバーに手を振る渡具知さんたちの姿、、、(今も渡具知さん一家は、毎週土曜日の18時半から、この新基地建設阻止のための平和行動を続けています)。そういう映像の連なりが朝のお茶の間に流されていたわけです。

 しかし、東京時代から今日に至るまで、テレビクルーの取材の流れを傍から眺めることも多く、ちょっぴり取材を受ける側に回ったこともある人間としては、あの短い放送時間のために、どれほど長時間テレビカメラに追いかけ回され、どれほどたくさんの使われない肉声を収録されたか、想像がつきます。渡具知さん、大変でしたね。お疲れさまでした。

 いずれにしても、全国放送において、ある一定の時間枠が設けられ、そして渡具知さんの訴えが伝えられたのです。沖縄に基地はもう要らないという「沖縄の民意」を示したあの県民大会を、まともに扱わない中央のメディアが多かっただけに、「めざましテレビ」の取材への渡具知さんの協力は、やはり意義あることだったと思います。

 フジテレビの皆さん、一瞬疑ってごめんなさい(笑)。東京のマスコミに対して、われわれ沖縄県民は、疑心暗鬼になっているのですよ。。。

 司会者の大塚範一キャスターは、「(計画を)決める人たちは現地へ足を運んで、あのきれいな海を見て、地元の声をよく確かめてから物事を決めてほしい」という意味の、人として当たり前のコメントをしていましたね。正直なところ、ホッとしました。

 さて今朝のテレビに関しては、わたしも偶然眺めてビックリしたぐらいですから、見そびれた方も多いことでしょう。
 そこで、遅ればせながら、大切なお知らせです(遅ればせながらと申す意味は、石川真生さんのブログや辺野古浜通信のブログでは、すでに紹介されているからです)。

 11月8日の県民大会で、国会議員や市長たちにまじって、堂々たるスピーチをして、いちばん大きな拍手を浴びていた渡具知さんファミリーの「アピール全文」が、以下のアドレスで読んでいただけます(武清さんの妻・智佳子さんがブログにアップしてくれています)。

「ヘリ基地いらない 二見以北10区の会」ホームページで読めます。
ぜひこちらへ↓↓↓
 http://kichi-iranai.jp/d_10kumovement/d_konsyu/20091108/20091108.html

 しかし、相変わらず東京のメディアの大半は、酷いことになってますね。

 12日、13日と続けて観た「NEWS23」も駄目な報道の典型でした。
「沖縄の民意」はほとんど無視しておいて、「現行計画しかない」と得意げに語る旧ブッシュ政権の国防次官補のインタビューを垂れ流し、すなわち「アメリカの苛立ち」ばかりを強調し、日米関係があやうくなる、といわんばかりの論調でした。

「アメリカ追従・沖縄切り捨て」の旧政権の考え方を、たっぷりすり込まれた人間が作っている番組。そう言われても仕方がないでしょう。
 あの筑紫哲也氏も、天国で嘆いているに違いありません。

 お、たった今、NHK・BSニュースが、オバマ大統領は「普天間移設は今の案が望ましい。ハイレベルの作業部会で迅速に決着させたい」と言っているが、鳩山首相は「先の総選挙で、沖縄の皆さんに県外・国外が望ましいと訴えたのは事実。そのことで沖縄県民の皆さんの期待感も強くなっていると大統領に伝えた」語った、とアナウンスしています。
 これは、少なくとも嘘のない報道。


 あいかわらず抽象的な鳩山首相の表現ではありますが、今までの「閣内不一致ブレブレ発言」の連続から見れば、いちばん前向きな発言ととらえることはできます。
 
 要するに、ようやく再検討のスタートラインに立ったはがりなんですよ、東京のマスコミの皆さん。
 
 ここからゼロベースで、普天間撤去の話し合いを始めなくてはいかんのです。
 ここからが、鳩山さんの勝負どころなんですよ。
 鳩山さんがもし「沖縄」を裏切ったら、それこそ日米関係を揺るがすぐらいの、大変なことになりますよ、という話なんです。

 ああしかし、わたしの感想などは、どうでもいいのです。
 渡具知ファミリーの「アピール全文」は、ぜひともお読みください。上記アドレスにて、よろしくお願いします。↑↑↑

 では本日も、良き一日になりますように。
 おやすみなさい。



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Posted by watanatsu at 01:18 │時事問題