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2010年01月30日

極私的ニュース解説。普天間移設問題・27

きょうの朝日新聞(1月30日朝刊)を読んだとき、思わず笑った。

わたしが「沖縄の天敵」すなわち「対米追従・沖縄切り捨て」論説の代表格と呼んできた「読売新聞社説」の責任者が、日経新聞の主幹とともに、堂々と朝日新聞の紙面に登場して、「日米同盟至上主義者」としての持論を述べていた。

今ネットカフェまで来て、ちょいと調べてみたら、これは朝日・読売・日経3紙の合同企画であるらしい。
3紙の論説責任者の鼎談を各紙が掲載するわけだ。おかげで、わたしが「おバカな暴走」「犯罪的論説」と呼んできた「普天間移設問題」「日米同盟」に関する読売社説の、その責任者の顔もしっかり覚えさせられてしまった(苦笑)。

WEBでも読めるようになってますので、どうぞご一読を。
鼎談のなかの日米同盟・普天間移設に関する部分はこちら→http://allatanys.jp/S001/ex32003.html

読売の東京本社副社長(少し前まで論説委員長だったらしい)の朝倉敏夫さん、お見事というほかない論外ぶり。あなたが時代錯誤的な日米同盟至上主義者であることは、よーくわかった。もう黙っていてほしい。そして、日本経済新聞主幹の岡部直明さん、この人も、旧政権同士の合意どおり、現行計画履行(辺野古新基地建設)が当然だと、ぬけぬけと言い放つ御方であった。ここまで狂った人々が、日本の大手新聞の責任ある立場にいるとは、ほんとに恥ずかしい限り。

この鼎談でも、読売・日経の論説責任者が揃って、沖縄の負担軽減など、これっぽっちも考えていないという事実が判明したのである。今までの論説を見れば明らかだったことだが、改めて、平然とした表情の顔写真付きで読まされると、不気味さは倍増する。朝日の論説主幹の村松泰雄さんは、沖縄の負担軽減について辛うじて主張して面目を保っているかに見えるが、この鼎談、全体としてみれば、背筋が寒くなるほどのおぞましいものになっている。

これが、わたしが再三述べてきた、東京発の大手メディアの恐ろしい現実の一断面なのだ。
しかし、賢明な読者はだまされません。わたしはそう信じます。

さて、ここまでが、ひどいメディアの現実。はっきりいって論外な論議。
無視すればいいのだが、この3紙の読者は相当数に上る。ささやかな鐘ではあるが、警鐘は鳴らしておきたかったのである。

日米の新聞メディアには、さすがに正常な機能も働き始めている。

(この項、つづく)



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Posted by watanatsu at 18:48 │時事問題