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2010年06月22日

佐藤優氏の重要発言。外交機密費について。

昨日に引き続き、佐藤優氏の重要発言について、である。
今朝コンビニの週刊誌コーナーでたまたまその記事を目にしてしまったがゆえの、二日連続の「佐藤優シリーズ」である。

佐藤優氏の重要発言。外交機密費について。


本日発売(東京などで)の「週刊朝日」に、佐藤優氏の発言が4ページにわたって掲載されているのである。
もうご覧になった方もあるかもしれない(県内の皆さんは、もう少しお待ちください)。

タイトルとリード文だけでも、ご紹介しておこう。

  *

元外務省主任分析官 佐藤優が語る
外交機密費を受け取った新聞記者たち
「官房機密費」どころじゃない!


官の利益のために世論を誘導する――霞が関がメディアを籠絡(ろうらく)するために使うのは「官房機密費」だけじゃない。外務省もまた「外交機密費」を大いに活用していたのだ。手口は巧妙だ。官僚と記者が育む「黒い友情」の実態を、〝伏魔殿〟の裏の裏まで知り尽くす男、作家で元外務省主任分析官の佐藤優氏(50)が語った。

(以上)
                *

わたしは快哉を叫んだ。
佐藤氏は、語弊をおそれずにいえば、自らの「罪」を語っているのである。
つまり、自分の経験を踏まえた上で、外務官僚がどのようにしてマスコミの記者たちを手なずけて、情報操作のために働かせる状況をつくり出すのか、を語った。
内部事情を知り尽くした人の発言だけに、意味がある。
おそらくは、佐藤氏のこの国における「官僚支配」の強化に対する危機感が、そうさせているのだろう。
受け取った新聞記者が特定できるような話し方をしていないところは、大人の対応というべきか。

「普天間問題」に関しても、外務官僚のリークする情報ばかり垂れ流し、「対米追従・沖縄切り捨て」こそが正しい路線であるかのごとく世論誘導してきた大手メディア記者たちの罪は、わたしのような素人の目にさえ明らかであった。だが、外務官僚出身の、しかも情報業務の専門家だった佐藤氏が、こうして官僚たちの傲慢な所業を明らかにしてくれることによって、官とメディアが一体となった「罪」が、動かしがたい事実として認知されることになる。だから、佐藤氏には、ありがとうと申し上げたい。

この話、山口一臣編集長の編集後記によれば、《もともとは佐藤優さんが朝日新聞労組の集会で記者を相手に披露した内容を改めて聞き直したもの》とのこと。

皆さんも、ぜひご一読を。





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Posted by watanatsu at 18:17 │時事問題