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2011年03月18日

被曝危険地域の被災者受け入れ先の調整・決定が急務ではないか。

いきなり私事で恐縮だが、哀しい出来事あり。

生まれて初めて買って、そのまま5年間使ってきたノートパソコンが、火曜日の午後に「崩壊」した。
どこをどういじっても動かなくなり、その日のうちにPC専門店に持ち込んで修理を頼んだら、昨日(3月17日)の夕刻になって、「残念ながら症状が末期的で手遅れでした。頑張ってみたんですが、データの修復も無理です」と宣告されてしまった。

パソコン自体は寿命と覚悟していたものの、データが取り出せないというのは痛い。
もちろん、いくつかの原稿のバックアップをサボってしまっていた自分が悪い。自業自得。
こんなことが起こるリスクは、パソコン使用者なら初歩中の初歩的知識であり、わたしでさえ理解していたはずだった。しかし、甘く見ていた。文明の利器の臨終の瞬間は、このように突然やってくるのであるらしい。

先だっては、格安で上等な中古車が手に入ったと喜んでいたら、ブレーキまわりをすぐに修理しなければならなくなったし、この貧乏人にとっては、ダブルパンチの出費。痛いのなんの、である。

またしかし、と思い直す。被災者の皆さんに比べたら、なんのこれしき、である。


きのう、散歩に出たときの小休止中の写真である。
被曝危険地域の被災者受け入れ先の調整・決定が急務ではないか。



生きてることに感謝して、頑張るべきだよな、とつくづく思う。
普段テレビをほとんど視ないわたしが、毎日長時間、ニュースを視ている。
クルマに乗れば、ラジオをつけっぱなしだ。
胸が詰まる、痛くなる。それでも、視ずにはおれない。

最近の地元紙・琉球新報のコラムhttp://ryukyushimpo.jp/news/storyid-174792-storytopic-12.htmlで「チムグルサン」(注※チムグリサン、とも言うはず。漢字にすると、たぶん「肝苦さん」)という言葉を紹介していたが、わたしも以前から沖縄らしい言葉だと思ってきた。

上から目線で単に「かわいそう」というのではなく、苦境にある人と同じ地平に立って、自分も心が痛い、と感じる。

そのような感覚、能力を継承するウチナーンチュの文化に、わたしも大いに影響を受けている。いや、大いにそうであってほしいと自ら願っている。

その沖縄へ、東日本から、すでに避難してきている人が少なからずいる。避難したいと問い合わせる人も多いという。当然だと思う。

県としても、積極的に受け入れようという姿勢を示している。良きことと思う。

気候も人も「あたたかい」沖縄で、被災者たちにホッとひと息つかせてあげたい。そんなふうに、移住者の沖縄県民であるところのわたしは、しみじみ思う。普天間問題も、本当は厳然たるテーマとしてありつづけているのだが、しばし「休戦」だ。

東日本の被災者みんなを受け入れるスペースは、この島にはもちろんない。

けれども、今こそ政府主導の「避難の手配」がなされて当然ではないのか。
とくに、福島第一原発に近い人びとの、可能なかぎりの避難は、緊急課題のはずだ。
20キロから30キロ圏なら家の中でじっとしていろ、と言われて納得できる人が、果たして何人いるか、考えてみるがいい。

その程度の想像力も働かないのなら、エリート官僚としての、内閣の一員としての、あるいは国会議員としての責任ある立場を、即刻返上したほうがいい。

チムグルサン、という感覚をぜひ持っていただきたい。


こう語るだけで、何もできない自分がいる。先日某スーパーで募金箱へわずかな寄付をして、それからというもの、買い物のたびに、ほんとうにささやかな釣銭を投げ入れ続けている。この積み重ねは、必ず誰かに届くと信じたい。

多大な苦難を乗り越えてきた人びとの住むこの島で生きているからこそ、そういう気持ちは強くなるのかもしれない。

チムグルサン。。。。



ちょっと気分を変えて良きニュースのご報告。

知る人は知っている話だが、去る3月15日は、沖縄県立高校入学試験の合格発表の日だった。

勝手にファンであると称して、陰ながら応援している映画監督・仲村颯悟君も、無事合格。
難関の球陽高校国際英語科に受かったそうである。わたしは彼のブログ「楽しい生活」http://mikan.ti-da.net/の読者であるからして、そのブログ記事で、合格発表当日の彼の報告を読んで知った。
長編映画『やぎの冒険』で、「中学生監督」として一躍全国区の著名人になった仲村君だが、4月からは高校生。全国区どころか、将来は国際舞台で活躍するスケールの大きい監督になってほしいと期待してしまうのは、わたしだけだろうか。
被曝危険地域の被災者受け入れ先の調整・決定が急務ではないか。


(写真は、昨秋の沖縄での公開時、モノレール駅に掲げてあったポスター)

じつはそれ以前に、彼と仲間たちが中学時代から真剣に取り組んでいる、ジュゴンをテーマにした自主制作映画『人魚に会える日。』の完成を待ち望んでもいる。

同じ3月15日には、八重山商工高校野球部監督・伊志嶺吉盛監督に電話を入れさせてもらった。
野球部志望の中学生の合格率が気になったのだ。
ちょうど監督は会議中だったようだが、それでも「おかげさまで、全員合格しました」と手短に教えてくださった。
わたしが今年、とくに、八重山商工の合格発表を気にしたのには理由がある。
そのことは、いずれ書かねばならぬかもしれない。しかし、なにはともあれ、グッドニュースだった。

被曝危険地域の被災者受け入れ先の調整・決定が急務ではないか。


(写真は、昨夏の県大会で、ベスト16敗退時、父母や応援してくれた人たちにあいさつする監督と選手たち)



大震災関連のニュースを連日、見聞きしているだけで、疲労感は募るばかりである。
このところ、計画停電区域の東京郊外に住むわが老親とも連絡は取り合っているが、余震つづきで寝不足のようであり、だいぶ精神的にまいっているのがわかる。

寒さとひもじさと恐怖にさいなまれている被災者の皆さんの胸中は、察するにあまりある。

緊急避難行動支援の輪を広げたい。

政府の腰が重いことが、解せない。


追伸:
出費は痛かったけれど、昨夜から新しいパソコンで「ここまで違うのか」という驚きを味わっている。
しょっちゅう固まる重たいパソコンのせいで、この2年ほど、どれだけ不能率な仕事をしていたか、思い知らされた。

これからは、仕事でもブログ更新でも、劇的に作業スピードがアップできそうだ。
もっとも頭のスピードは、劇的にアップしてくれそうにないので、どんなものかとは思う。

でも、頑張ろう。この際出費をケチってはいかんと思い、最初から、メモリ増量もしてもらった。
気合を入れよう。








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Posted by watanatsu at 17:34 │身辺雑記