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2010年05月10日

東京新聞、がんばれ!

東京新聞、がんばれ!5月5日の各紙(9紙)社説をチェックしたなかで、(東京発の社説としては)東京新聞がいちばんまともだったと、先日当ブログで書いたばかりだが、その東京新聞が、本日5月10日第3面の「核心」というコーナーで、在沖縄海兵隊の「抑止力」に疑問を呈する特集記事を組んでいる。

[兵士不在目立つ在沖縄海兵隊]「抑止力」になってる?

と題する半田滋・編集委員の署名記事である。

わかりやすい内容であり、しっかり紹介したかったのだが、WEB上では「前文」(リード文)しか読めないようで、ちょいと残念。→http://www.tokyo-np.co.jp/article/kakushin/list/CK2010051002000059.html

(関東地方の方は、本日中にコンビニ・販売店等へ急がれたし。100円で、この基礎知識が得られるなら安いもんだと思われます)

わたしには今、時間の余裕があんまりないので、明日以降に全文引用紹介する自信はなく、ご容赦を。皆さん、きょう間に合わなかった場合は、あす以降図書館でチェックしてください。

記事の主旨を強引に簡略化すると、不在がちの沖縄の海兵隊は「抑止力」というには無理があり、アメリカが、現行案の「辺野古埋め立て新基地建設計画」に固執する理由は、単に米軍側の都合上、利便性において「最高の基地」だからであり、「抑止力」とは別次元の話だということ。

また、在日空軍の一部撤退を打診したアメリカに対して、日本側が反対して実現しなかった例なども記されており、いったいこの国の官僚たちの頭はどうなってるのか、と考えさせられる部分もあった。

それから本日の紙面ではないが、他紙がほとんどフォローしていない、「普天間基地機能移設を歓迎している」グアム、テニアンへの民主党有志議員団(川内博史・衆議院国土交通委員長、近藤昭一・衆議院総務委員長ら)による視察の動向と、帰国後に結果を踏まえて鳩山首相へ進言する予定だという事実をも、東京新聞はこのところきちんと記事にしている。大事なことである。(追伸:記事アップ後、たまたま夕方のテレビニュースにチャンネルを合わせたら、帰国した川内議員の記者会見の模様がチラッと映っていた。あすの各新聞の報道が見ものである!!)

現在、「普天間問題」関係閣僚(官房長官、外務相、防衛相)たちこそが、解決への道を塞ぐ最悪の勢力になってしまっている。このままでは「対米追従・沖縄切り捨て」の路線から脱却できるはずもない。鳩山首相は、出来の悪い閣僚たちの意見に惑わされず、こういう有志議員たちの意見を、最大限受け止めるべきなのである。

川内博史議員の発言はhttp://watanatsu.ti-da.net/e2834222.html先だって当ブログで紹介しているが、与党内にあって最近も「国外移設しか解決の道はない」という意味のことを言い切っている、頼もしい人物である。

そういう動向を無視する大手メディアはやはり、官僚たちによるアメリカの意に沿う「情報操作」に加担している、といわれても仕方あるまい。

わたしの恩人で写真家の石川真生さんの言葉http://blog.livedoor.jp/ishikawamao/archives/65855990.htmlを借りれば、「東京新聞、がんばれ!」である。

そして、他社の心ある記者さんたちもがんばれ! である。

ちなみにテレビの世界では、わたしが知る限りにおいては、沖縄の海兵隊が日本を守る「抑止力」なんかではない、と繰り返し発言してくれているまともなキャスターは、「スーパーモーニング」(テレビ朝日系)の鳥越俊太郎氏のみである。鳥越さんも、これからますます、がんばってほしい。

一人ひとりの力が、大きなうねりとなって、「普天間問題」についての議論が、全国民が避けて通れぬ本質的な問題として共有される日まで、みんなで頑張りましょう。






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Posted by watanatsu at 17:56 │時事問題